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NTTテクノクロス、シャツ型センサーによる体調不良の予兆検知サービスに体内温度変動を推定する新技術を搭載

 NTTテクノクロス株式会社は15日、シャツ型センサーで暑熱環境下における体調不良の予兆を検知する「hitoe暑さ対策サービス for Cloud」に、体内温度変動を推定できる新技術を搭載し、7月1日から販売すると発表した。

 hitoe暑さ対策サービス for Cloudは、NTTテクノクロスが提供する小型センサー「TX02」と専用アプリケーション、東レ株式会社と株式会社ゴールドウインが提供する機能性素材「hitoe」を活用した専用ウェアを組み合わせたサービス。TX02と専用ウェアを組み合わせたシャツ型センサーから暑さに関わるデータを収集し、着用者の体調不良の予兆を検知する。さらに、スマートフォンの専用アプリケーションでシャツ型センサーの着用者に休憩を促し、体調不良のリスクに備えさせられる。

シャツ型センサー

 今回、NTTデバイスイノベーションセンタ(以下、NTT研究所)などの新技術により、新たに着用者の体内温度変動を推定できる機能を追加し、さらに高度な暑さ対策を可能にした。

 NTT研究所などの独自技術である、心拍数、衣服内温度・湿度から体内温度変動を推定するロジックを、専用アプリケーションに搭載し、シャツ型センサー着用者の体内温度変動を個人の周辺環境や衣服、活動状態を考慮しながら、高精度に推定する。これにより、運動や作業の負荷による、普段は気付きにくい体内温度の上昇を、活動を中断することなくシャツ型センサーを着用するのみで検知できる。また、専用アプリケーションから休憩目安などがアラートされることで、早い段階で体調不良のリスクに備えることができる。

 また、シャツ型センサー着用者の体内温度変動や休憩目安時間などを、遠隔のモニターから一目で分かるように可視化する。データはクラウド上でリアルタイムに管理され、最大約150人まで対応可能。これにより、管理者は着用者の状況を遠隔から確認でき、見回りに要する時間の削減や、危険が発生した場合の迅速な対応が可能になる。

 hitoe暑さ対策サービス for Cloudの価格は、提供形態やライセンス数により異なり、詳細は要問い合わせ。また、サービスについては、6月23日~25日に東京ビッグサイト青海展示棟で開催される「第7回 猛暑対策展」で展示を予定する。

「hitoe暑さ対策サービス for Cloud」による遠隔管理のイメージ