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ServiceNow Japan、企業全体の調達業務を自動化する「Procurement Service Management」を提供

 ServiceNow Japan合同会社は5月31日、セルフサービスと自動化機能を提供することで、企業全体の調達業務の変革や、納期短縮を支援する新製品「Procurement Service Management」の提供を開始した。

 Procurement Service Managementは、デジタルビジネス向けプラットフォーム「Now Platform」上に構築された最新ソリューションとなり、Now Platformという単一プラットフォーム上で稼働することで、企業の財務部門は調達に関するライフサイクルを一元管理できる。また、すべての調達に関するプロセスをエンドツーエンドで可視化し、既存の記録システムを補完することができる。

 これにより、リアルタイムのベンチマークやSLAリスクレポートを参照しながら、調達から支払いまでのプロセスを継続的に改善することや、変化するビジネス状況にアジャイルに対応しながら調達活動を強化すること、パターンマッチと傾向分析の結果うまく回っていない調達プロセスを改善することなどができるとしている。

 調達業務の自動化については、調達業務に関連するすべての人や、さまざまなテクノロジー、記録システム全般に関わる作業を連携することで、設計や運用管理の自動化(オーケストレーション)を実現。これにより企業の調達担当者は、優先すべき価値を創出する業務に時間を充てることができ、一貫した評価と修復プロセスを可能にするリスク管理機能が第三者を起因とするリスクを軽減する。

 また、従業員の働き方に合わせ、モバイルなどそれぞれの環境に合わせたガイダンスを提供するユーザー体験を、サプライヤも含めたバリューチェーンの中に組み込むことで、統合されたインタラクティブな体験を提供し、コラボレーションを強化する。

 さらに、調達プロセスをエンドツーエンドで可視化でき、リアルタイムなベンチマークを参照することで、調達から支払いまでのプロセスを継続的に改善。財務部門は、インサイトや組み込まれた分析機能、カスタマイズが可能なプレイブックを活用することでリスクを軽減することができるほか、行動分析やユーザー分析を行うことで非効率な調達体験を特定し、それらを改善することができる。

 ServiceNowでは、同社が行った最近の分析結果によると、調達部門に入る問い合わせのうち、商品やサービスの調達に関するものは約半分に留まり、残りはオペレーションに関するものであると説明。Procurement Service Managementは、手を掛ける必要のないタスクをデジタル化することで、チームが優先順位をおくべき作業に注力し、付加価値の高い成果を出せるように支援することで、この課題に対応するとしている。