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香川大学と日本マイクロソフト、DX推進人材の育成で連携協定を締結

 国立大学法人香川大学と日本マイクロソフト株式会社は20日、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進人材の育成を通じて大学改革と地域活性化に寄与するために、連携に関する協定を締結したと発表した。

 香川大学では、「第4期中期目標・中期計画」に沿って、DX推進技術(クラウド、セキュリティ、データサイエンス、AI、IoT、デザイン思考、アジャイルなど)を有する人材や、共感力に富み、多様な人々とつながりあいながら新たな価値を創造できる人材の育成などに取り組んでいる。

(左)日本マイクロソフト株式会社 執行役員 常務 パブリックセクター事業本部長 佐藤亮太氏、(右)国立大学法人 香川大学 学長 筧善行氏

 今回、日本マイクロソフトのクラウドサービスや教育ソリューションを活用しながら、DX推進人材の育成や地域活性化などに取り組むことに合意し、協定の締結に至ったと説明。両者は協定に基づき、DX推進人材の育成、DX推進による大学改革、DX推進による地域活性化に取り組むとしている。

 DX推進人材の育成については、香川大学の学生がオンライントレーニグプラットフォーム「Microsoft Learn」などを利用して、クラウドやセキュリティなどの最新技術を学ぶのにあたり、カリキュラム作成と実行環境構築を支援する。また、データサイエンス教育やAI教育に必要な学習環境と学習コンテンツの提供、学習成果に基づいたAI構築や、AIを用いたシステム開発などの実務的スキル獲得の支援を行う。

 DX推進による大学改革については、香川大学の教職員や学生がローコード開発プラットフォーム「Microsoft Power Platform」を利用して、「業務の分析」「環境への対応」「業務の自動化」「データの蓄積」の4項目を達成できるアプリケーションを内製開発できるよう、カリキュラムや学習コンテンツを提供する。また、内製開発したアプリケーションやシステムを、全国の大学や教育機関で共有・活用するための仕組みづくりも行い、大学改革に向けた香川大学の取り組みをウェビナーなどで発信する。

 DX推進による地域活性化については、香川大学が2022年後半の開設を予定している「Kadai DX塾」において、DXに関する社会人の学び直し(リカレント教育)や、DXで新たに生まれる業種・職種に対応したリスキリングプログラムの開発を支援する。また、香川大学が「地域の知の拠点」の役割を担う際に必要となる、教職員・学生・自治体・地域企業などが現地もしくはバーチャルで集まる拠点やコミュニティの形成を支援する。