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日立ソリューションズ、製造業向けに工程設計と品質設計を連携する「生産準備業務向けDX推進ソリューション」を提供

 株式会社日立ソリューションズは18日、製造業向けに、工程設計や品質設計の工程で生じる生産準備データを統合管理し、BOP(Bill Of Process:生産準備データを統合管理する基盤)を軸に、Q(品質)C(コスト)D(納期)の作り込みを支援する「生産準備業務向けDX推進ソリューション」を、5月19日から提供開始すると発表した。価格は個別見積もり。

 生産準備業務向けDX推進ソリューションは、製品設計から製品利益計画、原価企画、購買計画、工程設計、品質設計などの生産準備データを統合管理し、工程設計と品質設計の情報をひも付けるデジタルデータ基盤を提供する。

「生産準備業務向けDX推進ソリューション」の概要図

 部門間のBOM(Bill Of Materials:製品に必要な部品の構成表)などの製品設計や品質実績のデータとも連携させることで、工程設計情報と同期の取れた品質管理を実現する。

 BOM・BOPを軸に設計・製造・品質情報をデジタルデータとして集約し、統合管理することで、技術情報やノウハウの活用基盤として資産化することが可能。部門横断で情報を活用することで、設計や製品開発期間の短縮に貢献する。製造環境を考慮した品質基準や品質保証ノウハウを資産化し、設計・製造現場と連携した品質マネジメントを可能にする。

 新製品の市場投入において、必要な機能と品質の制約下で利益を最大化するための生産体制の確立を支援する。原価目標を設定し、その実現のために企画や営業、設計、生産技術、購買などの各部門が、工程設計情報と同期の取れたデータを活用し、連携して生産コストを最適化するための組織的なコストマネジメント(原価企画)を支援する。

 また、生産実績など、現場のIoTデータを収集し、活用することで、製造・品質条件、基準値の精度向上を図り、設計・製造現場の改善活動を支援する。