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ニューリジェン、クラウド環境向けのセキュリティ運用支援サービス「Cloudscort」を提供

クラウドサービス事業者のネイティブ機能を利用したセキュリティ対策を実施

 ニューリジェンセキュリティ株式会社(以下、ニューリジェン)は21日、クラウド上に構築されたWebシステムなどのIT環境を対象に、SaaS型クラウドセキュリティ運用支援サービス「Cloudscort(クラウドスコート)」を提供開始すると発表した。

 Cloudscortは、利用企業におけるクラウドセキュリティ運用の高度化と、運用にかかる負荷軽減を支援するサービス。パブリッククラウドサービスにおいてネイティブ機能として提供される、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)、CSPM(Cloud Security Posture Management)、VA/VM(Vulnerability Assessment/Vulnerability Management)といったセキュリティ機能の運用を自動化するという。

 また、ニューリジェンの脅威インテリジェンスを用いて、深刻化・広範化が進むサイバー脅威への対抗策として重要な、攻撃による被害やシステム障害の「未然防止」と、「検知対応」をひとつのサービスで実現するとした。なお、これまでのセキュリティ対策で中心的に実施されてきた検知による防御に加え、サイバーハイジーン(サイバー衛生管理:IT資産の可視化や適正な管理)など、能動的な未然防止対策も実現するとのこと。

 なおニューリジェンは、ラックと野村総合研究所(以下、NRI)の合弁会社であり、NRIグループのNRIセキュア、ラックが培ってきた経験・知見と、NRIのAI・自動運用ノウハウを生かすことで、複雑なクラウドセキュリティ機能の効率化を実現するとアピール。2024年度までに10億円の売り上げを見込む。

 サービスの提供形態としては、当面はマネージドセキュリティサービス事業者(MSSパートナー)を通して提供する予定で、第1弾として、2022年度上期にNRIセキュアとラックからサービス提供を開始するとした。

 パブリッククラウドサービスは、Amazon Web Services(AWS)、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)、Microsoft Azure、GCP(Google Cloud Platform)などに対応する予定だ。