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理経、axのAIソリューション「ailia」を販売

 株式会社理経は19日、ax(エーエックス)株式会社と新規販売代理店契約を締結し、AIソリューション「ailia(アイリア)」の販売を開始したと発表した。

 ailiaは、スマートフォンやPCなどのエッジ(端末)側で使用するアプリケーションに、容易にAI機能を実装できる「ailia SDK」を中核として、学習済みAIモデルの提供から、AIモデルを実装したアプリケーション開発まで、トータルソリューションを提供する。

 AIモデルは、例えば車の画像を入力すると「これは車だ」と識別できるというように、コンピューターが「学習を重ねる」ことにより、入力されたデータを分析し、結果を返す仕組み。

 通常、画像認識のAIの場合、モデルの学習には膨大な量の画像を読み込ませる必要があり、時間とコストがかかるが、ailiaには学習済みのAIモデルが200種類以上用意されているため、一から学習させる負担をかけずに、AI環境を取り入れられるとしている。

 また、中核製品となるailia SDKは、端末側での推論に特化し、スマートフォンやPCなどで使用するアプリケーションにAIモデルを組み込むことが可能。AIモデルは画像解析をメインに、距離推定や物体検出に特化したものなどを用意している。

 端末側にAIモデルを搭載することで、ネットワークへの接続が不要となり「通信料が発生しない」「リアルタイムでAI処理が可能」「ネットワーク環境に負荷をかけない」といったメリットがあると説明。また、大容量の画像も高速に処理できるとしている。

 動作プラットフォームについても、Windows、macOS、Linux、iOS、Androidなどに対応。さまざまなOSに対応したAI環境の導入をスムーズに実現する。

 顧客独自のAIモデルを開発する環境も提供。企業の技術部門などでAIを開発する場合には、AIモデルの新規開発や既存モデルの改良のための学習環境を提供する。

 ailiaの価格は要問い合わせ。理経では、初年度にSDK12セットの販売を見込む。

ailia イメージ画像