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セーフィー、コンビニにおいて臨店業務の効率化を目的とした実証実験を実施

 セーフィー株式会社は8日、ミニストップ株式会社の協力のもとで、コンビニエンスストアにおける、管理者の臨店(店舗訪問)業務に関する実証実験を行ったと発表した。CC-2L×2台、AXIS M2025-LE×1台の、合計3台のカメラを設置し、2021年10月~12日の3カ月間で実施している。

 この実証実験は、各店舗の運営を統括するSA(ストアアドバイザー)の臨店業務の向上を目的としたもの。SAは従来、複数店舗を往来して各店舗での業務確認を行ってきたが、新型コロナウイルス感染症が拡大する中で、そうした店舗訪問に制約を受ける状況になってしまっているという。

 そこで、Safieのカメラとクラウド録画サービスを各種ツールと連携させ、従来の臨店とは異なる、新たな業務スタイルを創出可能かどうかを検証するために実証実験を行ったとのこと。

 具体的には、ミニストップの直営店である国分寺南町2丁目店(東京都国分寺市)において、1)ショーケース内の「ホットスナック」の個体検知、2)「やみつキッチン」コーナーのエリア検知、3)厨房内の「ホットスナック」調理作業の時間帯を分析――、といった3つを検証している。

 まず1)では、Safieのカメラをレジ前に設置し、レジ横に配置されるホットスナック(チキン、ポテト、空揚げなど)を対象として、クラウド録画サービスの映像から個体検知による画像解析を実施した。この検証は、解析データとPOSを連携させ、「ホットスナック」の適切な補充数量を把握して販売機会の増大を図ることを目的だったが、従来のPOSデータ単体では知り得なかった調理商品の適切な数量の補充が可能になったという。

実証実験当時の画像

 2)では、Safieのカメラによるクラウド録画サービスと解析ツールを連携したゾーン検知を実施。加工商品の増減に関するデータ解析を行って、総菜やお弁当の提供の鍵となる、適切なタイミングでの補充が可能かどうかを検証した。その結果、適切なタイミングでの補充と余分な調理の防止を行えたとした。

 最後の3)は、厨房内において、ホットスナック調理作業の適切な時間を把握することが目的。厨房エリアにSafieのカメラを設置し、クラウド録画サービスの映像と、小売・飲食・サービス業向け店舗マネジメントツール「はたLuck」のコミュニケーション機能を突きあわせたところ、業務内容を把握できたという。さらに、映像内容の分析によって個人の調理差なども把握でき、業務改善も図れることがわかったとのこと。