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マクニカソリューションズ、ログデータ分析基盤サービス「Macnica U's Case Visualizer」を提供

第1弾は「LANSCOPE」向けなど3つのサービスをラインアップ

 マクニカソリューションズ株式会社は6日、データ分析基盤サービス「Macnica U's Case Visualizer(MUCV)」を提供開始すると発表した。

 「MUCV」は、企業が利用するアプリケーションから出力されるログデータを収集・活用し、利用状況やセキュリティインシデントの発生有無などを可視化・分析できるクラウドサービス。本来は、分析ツールで本格的に設定する必要のある分析画面(ダッシュボード)をプリセットした形で提供するため、利用に際しては、該当製品から出力されるデータを「MUCV」上へ送り込むだけで、簡単にアウトプットを活用可能になるという。

 このため、一般的にデータ活用を始める際に必要となる、データ分析基盤の設計・構築から可視化項目の検討・実装までの導入作業や、データ分析基盤の運用やメンテナンスの作業が不要になる点がメリット。また、保守サポートも付随して提供するため、知見や人材が豊富でない企業でも、容易にデータ分析をスモールスタートできるとのこと。

必要な作業を一貫して提供するという
分析画面(ダッシュボード)のイメージ

 今回は第1弾として、3つのサービスを用意した。

 1つ目は、エムオーテックスのネットワークセキュリティ統合管理ツール「LANSCOPE」と連携する「Macnica U's Case Visualizer for LANSCOPE」。LANSCOPEから出力される各種PC操作ログを活用し、労務可視化、内部不正対策、ソフトウェア脆弱性対策などを実現可能になるという。参考価格は、1000ユーザー規模で年間300万円から。

 2つ目は、Box Japanのコンテンツクラウド「BOX」と連携する「Macnica U's Case Visualizer for Box」。Boxが生成するイベントログを活用し、Boxへの不正アクセスや設定ミスなどの検知・監視を実現する。参考価格は、取り込みログ量1GB、約700ユーザーを想定した場合で年間100万円から。

 3つ目の「Macnica U's Case Visualizer for SOC」は、S&Jが提供するSOCアウトソーシングサービスと連携したもの。各種セキュリティ製品から出力されるログの分析基盤を構築し、24時間365日で監視するSOCサービスを実現する。価格は利用企業の要件に応じた個別見積もりだが、ログ容量が1日あたり35GB(ログ保存90日間)、監視対象がEDRとFWもしくはUTMの2つ、ユーザー数1000名、四半期レポート込みの場合で参考価格が年間1100万円となっている。

 なおマクニカソリューションズでは、エンドポイントセキュリティ、Secure Web Gatewayなどをはじめ、今後も支援メニューを拡充する予定で、サイバーセキュリティの領域にとどまらず、AIやIoTを活用した領域にも範囲を拡大するとしている。

今後の拡張イメージ