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CTCがMegazoneとの資本提携を強化、ハイブリッドクラウドサービス領域でJV事業を展開

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は3月31日、AWSプレミアティアサービスパートナーであるMegazoneグループの一員として日本市場で活動する、Megazone株式会社の株式を49%取得すると発表した。

 Megazoneグループは、韓国ソウルを本拠地として、サンノゼ、トロント、アジアでは日本、ベトナム、香港、中国(北京、上海)に法人を置き、クラウド事業を展開するグローバルクラウドMSP。

 CTCは、Megazoneとの提供強化について、CTCにおけるAmazon Web Services(AWS)事業の拡大とともに、国内で期待が高まるハイブリッドクラウドサービスの高度化・多様化に応えることを目的としたものだと説明。今後、CTCは、MegazoneとのJV事業をスタートし、2025年には年間650億円の売り上げを目指すとしている。

 CTCでは、ITシステム・ITインフラへの多種多様化する顧客のニーズや課題に対して、ハイブリッドクラウド環境を継続的に最適化して提供するクラウドマネージドサービス事業として、4つのサービス群を「OneCUVIC」というブランド名称で展開している。予定するJV事業は、AWSプレミアティアサービスパートナーであるCTCにおける、AWS事業の拡大を含む、「OneCUVIC」の展開につながるものだとしている。

 CTCは、2019年にJV事業の実効性検証を目的に、Megazoneに19%出資しており、目標を大きく上回る効果を確認できたとして、JV事業を強力に推進させる目的で出資比率を49%に増額し、国内最大級のクラウドマネージドサービス事業者となることを目指す。

 さらに、ASEAN地域に展開するCTCグループと連携して、アジア地区最大規模のクラウドインテグレーション&マネージドサービスプロバイダー連合を形成していくと説明。そのために、CTCのクラウドおよびマネージドサービスである「OneCUVIC」の拡充、強化を進めていく。

 具体的には、AWS、Google Cloud Platform(GCP)、Microsoft Azureをはじめとするパブリックラウドサービスを中心に、1)コスト運用効率の劇的な改善サービス、2)複数のパブリッククラウドサービス上のワークロードを最適化する独自の運用ソリューション、3)クラウドリフトからシフトを実現するクラウドネイティブ化サービス、4)豊富なクラウドネイティブ環境への移行経験に基づく運用・セキュリティサービス、5)プラットフォームを意識しない高度化された統合管理環境:クラウドコントロールプレーンの開発――の5つの分野でサービスを拡充することで、パブリッククラウドの運用とアプリケーションのクラウド化を加速させ、企業・団体の競争力強化への貢献を目指すとしている。