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CTCがMegazoneと資本提携、顧客のクラウド利用の効率化を支援

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は30日、韓国の大手IT企業であるMegazone Corporation(以下、Megazone)グループの米国法人Megazone Corporationと、資本・業務提携契約を締結したと発表した。CTCではこれに伴い、マルチクラウドの利用を効率化するMegazoneのクラウドソリューションを提供開始するほか、Megazoneと共同で、日本およびアジアに向けたソリューションの開発を推進するとしている。
 Megazoneは、アジア各国で実績のあるクラウドイノベータで、Amazon Web Services(AWS)に関しては2012年からパートナーとしてビジネスを開始し、ユーザー企業のクラウド活用を支援する各種ソリューションを自社で開発して、企業のデジタル化を支援してきたという。

 一方、CTCでは、ASEAN地域を含めた国内外において、オンプレミスやクラウドでの大規模なシステム構築・運用で多くの実績を持ち、マルチベンダーに対応した技術力に強みを持つとのこと。また、AWSを活用した環境構築・運用サポートサービスを提供し、流通や製造などのエンタープライズ企業への導入を支援してきたとのこと。

 またAWSに関しては、両社とも、パートナープログラム「AWS パートナーネットワーク」の最上位である「AWS プレミアコンサルティングパートナー」にも認定されている。

 今回の業務提携では、CTCが、AWS、Google Cloud Platform(GCP)などの効果的な利用を実現するMegazoneのクラウドソリューション「Hyper シリーズ」「SpaceOne」「Cloud Plex」の提供を開始する。

 「Hyperシリーズ」は、AWSのコスト管理や最適化、運用の自動化などの機能を持ち、ユーザー企業のクラウド活用をサポートするソリューション。「SpaceOne」は、コンピューティングリソース、ストレージなどの複数のクラウドサービスを統合的に管理するプラットフォームで、さまざまなコンテンツ配信ネットワーク(CDN)を管理するCloud Plexとあわせ、利用しているクラウド全体をグローバルレベルで効率的に管理できるとのこと。

 CTCでは今後、コンテナ対応やマルチクラウドのソリューションを含め、Megazoneのその他各サービスも順次提供していく予定だ。また両社は共同で、新技術の活用や新サービスの開発に取り組み、コストの最適化や運用の負荷軽減など、日本およびアジアを中心としたグローバルにおいて、顧客のクラウド活用に貢献するとしている。