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兼松エレクトロニクス、無線LAN環境をサービスとして利用できる「KEL NaaS」

機器と運用・保守をあわせてサブスクリプション型で提供

 兼松エレクトロニクス株式会社(以下、KEL)は31日、無線LAN(Wi-Fi)ネットワークをサブスクリプションモデルで提供するサービス「KEL Network as a Service(NaaS)」を発表した。4月1日より提供を開始する。

 「KEL NaaS」は、無線LANネットワークを構築するために必要な通信機器をレンタルするとともに、ネットワークの導入から運用、サポートを一括して提供するパッケージサービス。

 機器のレンタルにより、無線LANアクセスポイントやスイッチなどの通信機器を資産として保有せずに無線LANネットワークを構築可能にしているほか、Arubaのクラウド型管理システム「Aruba Central」を利用した運用・保守サービスも提供される。

 具体的には、クラウドにあるAruba Centralの管理サーバーから、KELが提供する通信機器の状態監視を常時実施できるとのことで、定常業務や非定常業務(障害対応)は、管理サーバーを介してKELのエンジニアが行ってくれる。

 サービスプランは、利用企業のニーズにあわせて、「標準」「セキュリティ」「ゼロトラスト」の3プランを用意した。このうち、基本となる標準プランでは、3種類のWi-Fi 6対応アクセスポイントと7種類の有線スイッチ(レイヤ2/レイヤ3)を組み合わせ、1台単位のサブスクリプションサービスとして提供可能という。

 2つ目の「セキュリティ」プランは、標準プランの内容と、デバイス認証やActive Directory(AD)連携を行う認証基盤をあわせて提供するもので、認証基盤には日本ヒューレット・パッカードの「ClearPass」を利用する。

 また、最上位のゼロトラストプランでは、認証基盤とクラウドストライクのEDR製品「Falcon Insight」を組み合わせ、マルウェア感染などのインシデントが発生したPCを検知・隔離する機能などを利用できるとしている。

 さらにオプションとして、事前・事後の電波調査サービスをはじめとするさまざまなサービスが用意されており、無線LANネットワークの設計・構築フェーズから保守・運用フェーズまで、一連のITライフサイクルで発生する課題解決を支援可能とのこと。