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KEL、遠隔地バックアップ環境をサブスクリプションで提供する「KCC Backup as a Service」

 兼松エレクトロニクス株式会社(以下、KEL)は22日、柔軟で最適なインフラ基盤をサブスクリプション方式にて提供するサービス型モデル「KEL Custom Cloud(KCC)」の新たなラインアップとして、安価で信頼性の高いバックアップ環境を提供する「KCC Backup as a Service(BaaS)」を、2023年1月に開始すると発表した。

 KCC BaaSは、バックアップ環境をサブスクリプション型で提供するサービス。機器購入に比べて初期投資を抑制でき、バックアップサイトの選定、ラックや電源など考慮する点が少なく、容易にバックアップ環境構築が可能。ストレージ容量は1パックあたり20TiB単位での提供となるため、使用容量に合わせたスモールスタートが可能となる。

「KCC Backup as a Service(BaaS)」概要イメージ

 バックアップサービス機には、NetAppストレージを採用。KELおよび技術子会社のケー・イー・エルテクニカルサービス(KTS)のNetApp製品専門スタッフによるサポート体制を活用し、サービスを提供する。顧客単位で仮想ストレージ(Storage Virtual Machine:SVM)を払い出すため、独立したストレージシステムとしてセキュアなマルチテナントを実現する。

 管理面では、利用部門ごとの使用状況などを顧客側で確認できるWebポータルサイトを用意。また、SnapMirror XDPモードを使用することで、顧客の本番機のONTAPバージョンに依存せず、転送・復旧が行える。また、専用リレー機を用いたローカルコピー&物理搬送により、初期転送の所要時間を大幅に削減できる。

 KELでは、NetAppを本番機として利用している顧客を中心に、遠隔地バックアップにクラウドサービスを検討する顧客に対し、サービスを提案、拡販していく。料金体系は、ストレージ容量を1パックあたり20TiB単位からの契約となり、基本は契約容量内での固定月額費用のシンプルな体系での提供となる。1パックあたりの月額費用、オプションサービスなどの費用については要問い合わせ。