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山梨中央銀行、日本ユニシスのクラウド型フルバンキングシステム「BankVision on Azure」を採用

 日本ユニシス株式会社は14日、株式会社山梨中央銀行が、次期勘定系システムとして、日本ユニシスのクラウド型勘定系フルバンキングシステム「BankVision on Azure」を採用すると発表した。両社では2023年度の稼働に向けて共同プロジェクトを開始する。

 BankVision on Azureは、パブリッククラウド環境で稼働する勘定系フルバンキングシステム。オープンAPIプラットフォーム「Resonatex」との連携により、Fintech企業などとAPI接続し、先進的なサービス・データを取り込めるほか、Microsoft Azureが標準提供している各ソリューションを用いることで、データ利活用プラットフォーム(データレイク)を効率よく構築可能。勘定系をはじめとする各種データをクラウド上で収集・蓄積・分析・活用する、データドリブンの仕組みを形成できるという。

 加えて、Fintech企業などからAPI接続で取り込んだサービスとデータ活用プラットフォーム上のデータ分析・活用を掛け合わせ、顧客視線の新たな金融サービス(金融サービスDX)、および地域事業体の業務効率化(地域社会DX)を実現可能となっており、日本ユニシスでは、共創価値創造業・付加価値型バンキングへのビジネスモデル変革を伴走支援するとのこと。

 さらに、クラウドサービスのMicrosoft Azureを基盤としているので、基盤リソースの増強においてハードウェアの調達は不要。業務量の増加や業務範囲拡張が求められる局面においても柔軟に対応でき、あわせて、定期的に到来する基盤更改時における環境構築費用のコストを抑制するとともに、検討負荷の削減も図れるという。

 このBankVision on Azureは、2021年5月より第1号ユーザーとして北國銀行で稼働を開始していたが、今回、山梨中央銀行は、オープン勘定系システムの「BankVision」をベースとしながらも、Microsoft Azureで稼働する最新の勘定系システムであること、銀行内DX化・経営資源効率化および銀行ビジネスモデル変革を実現できることなどを評価し、BankVision on Azureの採用を決定。顧客と地域社会に貢献する付加価値型バンキングへの変革を目指すとのことだ。