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北國銀行のフルバンキングシステム、Azure上で稼働開始

 株式会社北國銀行と日本ユニシス株式会社は6日、Microsoft Azure上でオープン勘定系システム「BankVision」の稼働を5月3日に開始したと発表した。フルバンキングシステムのパブリッククラウド環境での稼働は国内初になるという。

 北國銀行では、自行システムの全面クラウド化(パブリッククラウド化)の方針のもと、2019年11月、BankVisionの次期稼働基盤としてMicrosoft Azureを採用すると発表しており、今回、計画通りで本番稼働を迎えた。

 そのBankVision on Azureは、強固な堅牢性と各種規制対応が求められるコアバンキングシステムをパブリッククラウドのMicrosoft Azure上に実装している点が特徴で、個人情報の取り扱いやセキュリティ、信頼性といった面が金融機関に評価されているMicrosoft Azureを活用することによって、固定的なIT費用を適正化できるという。

 また、オープンAPI公開基盤「Resonatex」との連携によって、多彩なサービスとシームレスに接続可能。さらに、勘定系をはじめとする各種データをクラウド上で収集・蓄積し、蓄積されたデータから分析・洞察を行えるため、デジタルチャネルを通じた新たなサービスの創出を支援可能とのことだ。

 なお北國銀行と日本ユニシスは、「BankVision on Azure」と並行して、Azure上でのデータの収集・蓄積を行う「Data Lake」をはじめ、データ活用プラットフォームの構築を推進している。こうした取り組みにより、日本マイクロソフトが提唱する、データを活用した新しい価値やサービスを創造する「デジタルフィードバックループ」の実現を図り、銀行データおよび地域データを活用した地域エコシステムの実現を目指すとしている。