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富士フイルムビジネスイノベーション、ドキュメントハンドリング環境を一元的に提供するクラウドサービス「DocuWorks Cloud」

 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社は1日、ドキュメントハンドリングソフトウェア「DocuWorks」で培ったノウハウをもとに、クラウドサービス「DocuWorks Cloud」を開発したと発表した。同日より提供を開始する。

 従来のDocuWorksでは“電子の机”というコンセプトのもと、文書の一覧表示や文書への押印、付せん貼り付けといった、紙で行われる直感的な操作を電子文書で再現し、紙に関する業務の電子化を支援してきた。これに対してDocuWorks Cloudでは、場所の制約なくリアルタイムに文書の「作成」「閲覧」「共有」が行える、新たなドキュメントハンドリング環境を提供するという。

 具体的には、PDFやPowerPoint、Wordなどのさまざまな文書フォーマットをサポートし、これらの違いを意識することなく、文書の編集、重ねて束ねる・ばらすといった操作を実行可能。押印する、付せんを貼るといった、紙の文書で行うのと同様の操作も電子上で簡単に行えるため、文書を扱う業務をすべてDocuWorks Cloud上に集約し、効率的に業務を進める環境を構築できるとのこと。

 クラウドサービスのため、Webブラウザさえあればどこからでも自らの仕事環境にアクセスし、必要な文書の閲覧・編集を行える点も特徴。DocuWorks Cloud上にアップロードされた文書は、サムネイル表示によって直感的に探せるだけでなく、ファイルを開かずサムネイルへマウスオーバーするだけで内容を即座に表示し、そのままページをめくって目的の情報にたどり着けるという。

 さらに、目的に応じて複数人で作業を共有する場(ワークスペース)を持て、各種文書の共有だけでなく、同時編集も実行可能だ。また文書のやり取りにおいて発生するコミュニケーションは、「申し送り事項」として文書本文とは別のメッセージを付与し、個人の「私書箱」や共有のワークスペースへ送れるようにしている。

 なお、やり取りを含めた作業は履歴として残るため、管理者は「だれが」「いつ」「どこで」「どんな仕事をしている」かといった状況を確認できる。加えて、富士フイルムビジネスイノベーションのクラウドストレージサービス「Working Folder」や、電子署名クラウドサービスと直接連携することで、社外の人との文書のやり取りもDocuWorks Cloud上から簡単に行えるとした。

 価格は、1ユーザーあたり月額1200円(税別)。