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NEC、プライベートLTE(sXGP)の「簡単スターターパック」を発売

 日本電気株式会社(以下、NEC)は28日、1.9GHz周波数帯を使用した自営通信用TD-LTE規格のsXGPに対応した、プライベートLTEシステムの「簡単スターターパック」の販売を開始した。

 簡単スターターパックには、システムの開始に必要なプライベートLTE(sXGP)の基地局(アクセスポイント)、小型APコントローラー、ルータ・LANケーブル・GPSアンテナなどのアクセサリー類が含まれる。機器類には、あらかじめシステムの利用に必要な設定がされているため、設置後すぐに使用できる。

 小型APコントローラーの採用により、設置場所の制限が少なく、利用開始前の設定が不要なため、手軽に検証を始めることが可能。設計や現地調整試験にかかる手間が最小で済むため、導入コストは従来の約50%に抑えられ、注文から検証開始までに従来約2カ月必要だった期間が、最短で約3週間に短縮できるとしている。

 簡単スターターパックの価格は89万円(税別)から。また、端末に3年間のSIM利用権が付いた端末オプションも今後販売する予定。オプションの第一弾として、スマートフォンタイプの端末オプションを2022年3月に販売開始予定で、さらに産業用ルータタイプの端末なども順次ラインアップに追加していく。

 NECでは、プライベートLTEシステムは、病院や企業の工場、倉庫などでの利用が見込まれており、2025年度までに累計1000システム以上提供することを目指すとしている。