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NEC、商品の戦略的な価格付けを実現する「小売価格最適化ソリューション」

 日本電気株式会社(以下、NEC)は、小売業向けに、商品の販売ライフサイクルに沿った戦略的な価格付けを実現する小売価格最適化ソリューションを、4月より販売開始すると発表した。

 この小売価格最適化ソリューションは、AIを活用し、商品の販売ライフサイクルのフェーズに沿った戦略的な販売価格を算出する、米Clear Demandのソリューション。同社が2012年より米国で提供開始し、Sprouts Farmers MarketやThe Home Depotなど、北米のスーパーやホームセンター等で導入された実績を持つとのことで、今回NECは、同社と日本国内における独占販売契約を締結して提供する。

 具体的には、小売業が保有する商品マスタ情報や販売実績、競合他店情報等から需要予測や価格付けに関わる分析を行い、最適化技術を活用して、通常価格、販促価格、売り切り価格のそれぞれで、売上や粗利益の最大化を目指した販売価格を提示する。

 提示される販売価格は、経済学の理論をベースに作成した価格モデルに従い、商品の販売ライフサイクルのフェーズと戦略シナリオを掛け合わせて算出されており、主として人の勘や経験によって行われてきた価格付けを、データや理論に裏付けされた数字として提示可能になるという。また、従来は人手で行っていた価格付けのプロセスにAIを活用することで、業務の効率化も期待できるとした。

 さらに、販促を支援する機能も搭載する。一般的に手間がかかる販促時の価格付けにおいて、カニバリゼーション分析や同時購入傾向分析、リベートを考慮した売上分析や粗利分析などを行えるので、これらの分析を通じて、より効果的な販促価格付けを実現するとのこと。あわせて、販促時に手間がかかる、チラシ作成業務の効率化機能を備えた。

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