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日立、ソラコムとの協業によりIoT活用サービスのラインアップを強化

 株式会社日立製作所(以下、日立)と株式会社ソラコムは21日、両社における協業を加速し、IoTの活用により業務の効率化や価値創出などに取り組むさまざまな企業向けに、IoTサービスを強化すると発表した。

 日立では、ソラコムが提供するIoTプラットフォーム「SORACOM」との連携を強化し、日立が提供するIoT活用サービス「Hitachi Global Data Integration(HGDI)」において、従来提供している「HGDI Essential」に加えて、実績ある事例をもとにIoTの導入プロセスを短縮する「HGDI Connect」と、業界特有の課題解決を支援する「HGDI Pro」を新たに追加した。

HGDIサービスのラインアップを拡充

 HGDI Connectは、すでに顧客に導入した実績のあるIoTを活用した事例(レシピ)をもとに必要な「部品(デバイス、ネットワークやアプリケーション)」を組み合わせて提供するIoTサービス。これにより、事業計画・環境構築・PoCといった、IoT導入に必要となる一連のプロセスを効率化できる。

 ソラコムが提供するデバイスやコネクティビティを活用し、IoTシステム構築のコンサルティングからシステムインテグレーションを、日立が提供する。

 HGDI Connectの価格(税別)は、回線が月額50円から、デバイスが1台1万1000円から。システムインテグレーションは個別見積もり。サービス提供開始は2月28日。

「HGDI Connect」の提供イメージ

 HGDI Proの第一弾サービスとしては、IoTを活用して温度管理を支援する「HGDI Pro for コールドチェーン」を3月から提供する。同サービスは、医薬品や食品など配送品の品質の維持に向け、倉庫や、集配車両に取り付けたセンサーから、温度や、位置情報、加速度などのIoTデータを収集し、蓄積・可視化することで、温度の異常通知や、遠隔からの温度監視などを実現する。

 HGDI Pro for コールドチェーンの価格は個別見積もり。また、日立では今後、さまざまな業界ニーズに応じて、HGDI Proのサービス拡充を図るとしている。

「HGDI Pro for コールドチェーン」の概要

 さらに、サービスのラインアップ拡充にあわせ、日立とソラコムによる「無償IoT導入コンサルティングサービス」を実施する。同キャンペーンでは、顧客に対して、日立とソラコム両社のIoT有識者が参加し、顧客の課題の把握から、IoT活用の導入検討に関する各種支援を無償で提供する。