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NEC、ファイルサーバー管理ツール「NIAS V5.1」を提供 アクセスログの監視オプションを利用可能に

日常的な性能監視だけでなく、ランサムウェア対策や内部不正の監視にも利用可能

 日本電気株式会社(NEC)は12日、ファイルサーバー統合管理ソフトウェア「NEC Information Assessment System(NIAS)」の新版として、「ログ監視オプション」を利用可能な「同 V5.1」を同日より販売開始すると発表した。提供開始は4月17日を予定している。

 「NIAS」は、ファイルサーバーの肥大化やセキュリティに対する問題点を総合的に改善し、トータルコストの削減・情報漏えいリスクを低減するファイルサーバー統合管理ソフトウェア。

 今回の新版では、ファイルサーバーのアクセスログを定期的に監視し、その際にランサムウェアの感染が疑われる挙動を検知した場合や、大量のデータ削除処理が発生した場合に、管理者にメールで通知する機能や、ファイルサーバーのアクセスログの収集・検索などの機能を利用できる有償オプション「ログ監視オプション」を利用可能にした。これにより、企業に甚大な被害を与えるランサムウェア感染、大量データ削除などを早期に検知し、対策に着手できるとのこと。

 さらに同オプションでは、ファイルサーバー上のファイルの削除、アクセス権変更、新規作成・更新といったアクセスログを収集しているため、専用管理画面から操作履歴を検索することも可能。加えて、定期的にファイルサーバーの稼働状況や転送状況の低下を監視したり、事前に設定した性能情報からの逸脱を検知したりする機能や、CPU、メモリ、ネットワーク負荷といった対象機器のパフォーマンスログデータを収集し、PDFレポート化する機能も備えた。

 なお監視対象はWindows系OSで、利用にあたっては、ファイルサーバーにアクセスログ収集用のアプリケーションを導入する必要がある。

アクセスログ検索
パフォーマンスログのレポート

 このほか新版では、標準搭載の「ファイルサーバ分析レポート」機能が強化され、従来より可能だった容量推移や増加予測、傾向の分析に加えて、容量が増減したフォルダの情報や不適切なアクセス権の件数・増減の通知、それらに対する分析コメントの提供に対応。また、これらの情報をPDFファイル形式でメールに添付して、管理者へ自動送信可能になった。

分析レポートの画面イメージ(左:基本情報、右:傾向情報)

 ライセンスは管理する容量に応じた分を購入する必要があり、価格(税別)は、買い切り型の場合、本体の基本ライセンス(1TB)が50万円、ログ監視オプションの基本ライセンス(1TB)が50万円。追加ライセンスは、本体が1TBで50万円から、ログ監視オプションが1TBで10万円から。また別途、保守サポートの購入が必要となる。

 サブスクリプション型では、基本ライセンス(1TB)が年間28万7500円、ログ監視オプションの基本ライセンス(1TB)が年間28万7500円。追加ライセンスは、本体が1TBで年間28万7500円から、ログ監視オプションが1TBで年間5万7500円から。年間以外に、半年のライセンスも用意されている。