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日立パワーソリューションズ、機械学習技術を用いて設備運用と保守の最適化を支援するサービスを提供

 株式会社日立パワーソリューションズは19日、計画外停止による影響が大きい社会インフラ設備を対象に、機械学習技術を用いて設備運用と保守の最適化を支援する新たなサービスを、Lumadaソリューションとして4月1日から提供開始すると発表した。

 日立パワーソリューションズでは、設備運用や保守業務の最適化へのニーズに対応するため、設備の状態変化に合わせて分析精度の維持・向上を図り、設備運用と保守の最適化を実現するサービスを提供する。

サービスの概念図

 サービスは、設備の状態変化に合わせて分析精度の維持・向上を図るデジタル保守プラットフォーム「KamomeX(カモメックス)」と、日立パワーソリューションズの保守サービス技術・ノウハウの組み合わせたもの。

 KamomeXの機械学習モデル運用機能により、分析担当者の知見や試行錯誤の過程などのノウハウを蓄積することで、IT技術者などによって行われていたデータ分析作業を、OT技術者や保守員でも可能にし、標準化の難しかった、運用やOTなどのナレッジをデジタル化する。

 さらに、日立パワーソリューションズが実績を持つ予兆診断、O&Mなどの設備保守サービスや、日立グループのエネルギーマネジメントシステム、設備管理システムなどのさまざまな支援アプリケーションを組み合わせることで、保守の高度化を実現し、設備の計画外停止リスクや保守コストの最小化などを実現する。

 KamomeXの機械学習モデル運用機能により、データ分析モデルの品質や診断精度を継続的に向上させ、合理的な保全計画立案や設備投資につながる意思決定を支援する。

 データの前処理、後処理などを含む分析フローはローコード開発で構築しており、診断速度や正確性といった、顧客のさまざまなデータ分析目的やニーズに対応して、アルゴリズムを変更できる。

 KamomeX上で、熟練技術者のOTやITのナレッジを蓄積、管理し、知識や知見、専門的な技術を見える化することで、不具合発生時に高度な専門知識を持つ技術者が不在であっても、迅速な対応や復旧に向けたオペレーションを可能にするとともに、保守人員の適正化を支援する。

 機械学習技術を活用した故障予兆検知による設備状態の見える化や、デジタル化したOTナレッジによる故障原因診断で、設備の計画外停止リスクを低減。また、クラウドを通じて提供するため、日立パワーソリューションズの遠隔監視技術や既存サービスと組み合わせて、顧客の保守業務を高度化し、設備の計画外停止リスクや保守コストの低減を支援する。

 さらに、KamomeX上で、過去の環境保全コストの検証結果や環境負荷物質排出量データを蓄積して分析モデルに活用することで、より現実に即した状況で、環境に関連する課題の抽出や環境負荷の低減を支援する。