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凸版印刷とsouco、物流DX分野における倉庫ソリューション開発に向け協業

 凸版印刷株式会社と株式会社soucoは24日、物流DX分野における倉庫ソリューション開発での協業に向け、2021年12月に資本業務提携契約を締結したと発表した。

 soucoは、倉庫の空きスペースと荷物の保管場所を探す荷主のマッチングプラットフォーム「souco」を運営する企業。物流×ITのスタートアップ企業として、「物流リソースの最適配分を支える」というミッションのもと、ユニットロード化された荷物を全国一律料金で保管することができる保管サービスのほか、大口利用顧客向けの個別のマッチングサービスを手掛け、2021年6月時点での倉庫提供アカウントと倉庫利用(荷主企業)アカウントの合計数は2000社超に達しているという。

 凸版印刷では2021年6月、デジタルピッキングシステム国内最大手の株式会社アイオイ・システムを子会社化し、両社の持つ商品や技術、ノウハウを組み合わせて、物流DX分野における運用支援サービス開発を推進している。

 今回の提携により、凸版印刷とアイオイ・システムが保有する物流倉庫の運用支援システムと、soucoが持つ倉庫の遊休スペース活用サービスを融合し、多様化する保管需要に対して、ITを活用したアセットライトな物流倉庫の構築・運用を支援するビジネスなどを検討していく。

 マッチングプラットフォームのsoucoは、一時的かつ小ロットの保管を目的とした利用者が多く、荷姿ごとの単純保管と入出庫をメインのサービスとしている。今回の提携を機に、アイオイ・システムが保有するデジタルピッキングシステムの活用と、ピッキング・仕分け工程の効率化を希望する顧客のニーズに対応するソリューション開発を、共同で検討する。

 また、soucoの倉庫ネットワークを活用した、凸版印刷によるBPO業務の検討として、倉庫利用者に提供するピッキング・仕分けや、梱包配送などを含めたオペレーション業務を行うための、企画立案およびサービスメニューの開発の検討を行う。

 さらに、倉庫利用者/提供者の抱える在庫管理や輸送コストなどの課題に対して、RFIDを活用したトレーサビリティシステムをはじめとする「物流サービスの標準化・最適化」に向けた、新たなソリューションを企画立案し、検証していく。

 凸版印刷とsoucoは、双方の技術を掛け合わせた検証および共同研究・開発を推進し、2023年度までに物流DX分野における事業創出を目指し、社会のさらなるDXを推進していくとしている。