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サーバーワークス、AWS Client VPNを用いたリモート接続環境構築サービスを提供開始

 株式会社サーバーワークスは15日、AWS Client VPNを用いた「クラウドVPN構築サービス」の提供を開始した。

 AWS Client VPNは、Amazon Web Services(AWS)のリソースや、オンプレミスネットワーク内のリソースに安全にアクセスできるようにする、クライアントベースのマネージドVPNサービス。AWSの仮想ネットワークであるAmazon Virtual Private Cloud(VPC)上に、Client VPN Endpointを作成することで、どこからでも安全にAWSやオンプレミスネットワークにアクセスできる、リモートアクセス環境を整備できる。

 サーバーワークスでは、2020年3月にAWS Client VPNについてのホワイトペーパーを公開しており、新型コロナウイルスの感染拡大影響を受け、自宅などから社内ネットワークにアクセスして業務を進める一方で、リモートワークを実現するための環境整備が急務となっている企業を中心に、多くのダウンロードがあったと説明。また、2020年2月から2020年12月の間、AWS Client VPNの利用料が15,690%増加するなど、リモートアクセス環境構築の需要が高まっていることが明らかになったとしている。

 こうした背景を受け、サーバーワークスでは新たに、AWS Client VPNを用いたリモート接続環境構築サービスとして、クラウドVPN構築サービスの提供を開始する。クラウドVPN構築サービスは、専用機器の調達不要で、ネットワーク機器の調達や設定作業が不要であるため、すぐにVPN環境の構築が可能。接続数が増えても自動的に拡張されるため、事前のキャパシティプランニングからも解放される。

 サービスは、接続時間ベースによる課金のため、テレワークが必要な社員の増減に合わせて柔軟にコスト最適化が可能。VPN機器の保守・運用もAWSが行うため、運用負担も軽減される。また、AD認証、相互認証、SAML認証といった、さまざまな認証に対応する。

 サーバーワークスでは、文房具やオフィス家具、事務機器を製造・販売する企業の導入事例では、短期間で2000人規模のリモートアクセス環境構築を実現し、ユーザーが快適にネットワークを利用できているほか、情報システム部の管理負担も軽減されたとしている。