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MJSの会計事務所向けERPシステム「ACELINK NX-Pro会計大将」、AIによる自動仕訳やOCRの機能を追加

 株式会社ミロク情報サービス(以下、MJS)は、会計事務所向けERPシステム「ACELINK NX-Pro会計大将」において、新機能「AI仕訳」「AI-OCR」を12月20日より提供開始すると発表した。

 新機能のうち「AI仕訳」は、“仕訳の自動化”をコンセプトに、銀行口座やクレジットカード等の取引明細データ、他社サービスとの連携による電子請求書、POSレジなどの各種取引データを自動で取得し、AIや仕訳辞書を利用して仕訳データを作成する機能。2021年9月より、中堅・中小企業向けクラウド型ERP「MJSLINK DX 財務大将」のオプション機能として提供されていたが、今回はACELINK NX-Pro会計大将においても提供を開始する。

 同機能には、MJSが開発したAIエンジンによる仕訳の提案機能が搭載されており、取得した取引データに記載された「連携先」「取引内容や品目を指す文字列」「取引金額」を用いて、仕訳学習モデルの中から最も類似しているとみなした仕訳の提案を行ってくれる。

 また取引内容が同じ場合でも、取引データの取得先や入金・出金データを区別して適用する仕訳のルールを細かく設定でき、条件に従って自動で仕訳データを作成するとした。

 一方の「AI-OCR」は、スキャンした通帳やレシート、手書きを含めた領収書などの画像を取り込み、AI-OCRエンジンによる解析後、仕訳元データとして「AI仕訳」にデータ連携する機能。印字されたレシート・領収書等については、縦書き横書きともに読み取り可能で、手書きの場合は、横書きの領収書のみ読み取れる。

 なお証憑読み取りに際しては、利用中のPCにアプリケーションをインストールすると、そのローカルフォルダにレシートや領収書、通帳の画像・PDFファイルを格納した後で、自動的に「AI仕訳」にデータをアップロードできるようになる。

 このため会計事務所は、顧問先企業にアプリケーションをインストールしてもらえば、証憑の引き渡しから解析までをオンライン上で実行可能になるので、会計事務所と顧問先企業での証憑データのやり取りや、記帳業務にかかっていた手間と工数の削減を行えるとのこと。