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CTC、クラウド分野のサービスラインアップ拡充や事業拡大を目的に日本IBMとの戦略的パートナーシップを拡大

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)と、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は12日、CTCのクラウド分野におけるサービスラインアップの拡充や事業拡大を目的に、戦略的パートナーシップを強化すると発表した。

 CTCでは、ITインフラへの多種多様化する顧客のニーズや課題に対して、ハイブリッドクラウド環境を継続的に最適化して提供するサービス群を「OneCUVIC」というブランド名称で展開しており、各サービスの強化を進めていると説明。

 特に注力する取り組みとして、1)ホステッドクラウドサービス「CUVIC」シリーズの機能拡充と提供範囲の拡大、2)パブリッククラウドの提供価値の強化とユーザー企業の利便性向上、3)従来型データセンターからハイパースケール型データセンターへの刷新、4)複雑化・高度化するハイブリッドクラウド・マルチクラウドの統合状態監視(オペレーション、セキュリティ、省エネルギーの可視化)――の4点を進めており、今回予定しているパートナーシップ拡大もその一つだとしている。

 パートナーシップにおいて、CTCと日本IBMは両社のサービスを組み合わせ、CTCのクラウドおよびマネージドサービス「OneCUVIC」を拡充し、強化することを検討していく。

 具体的には、ITインフラ利用型サービス、アプリケーションのモダナイズ化を支える基盤サービス、マルチクラウドインテグレーションおよびマネージドサービス、マルチクラウド環境下におけるマネージドセキュリティサービス、の4つの分野でサービスを拡充することで、ITインフラのクラウド適用とアプリケーションのクラウド化を加速させ、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)への貢献を目指すとしている。

 両社が組み合わを検討するサービス・プロダクトは、CTCのCUVICシリーズをはじめ、CTCデータセンターサービスや、CTCマルチクラウドマネージドサービス、CTC C-Nativeサービス、IBM Cloud、IBM Power、IBM Cloud Satellite、Red Hat OpenShift、IBM Cloud Pak for Watson AIOpsに代表される各種ミドルウェアなど。

 今回の取り組みにより、現在3つのデータセンターから提供しているCTCのCUVICシリーズは、第4・第5(東日本・西日本)のデータセンターを加えて、IBM Cloudとつながり、全世界60拠点以上に展開するデーセンターネットワーク上のIBM Cloudを利用して、両社のビジネスを拡大していくとしている。

 CTCでは、今回の取り組みのほか、今後積極的にサービスを展開することにより、「OneCUVIC」クラウドサービス事業を今後4年間で約650億円規模へ拡大することを目指す。