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CTC、マルチクラウドの普及に伴いデータセンターの新たな役割を検討する研究会を発足

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は22日、マルチクラウド時代に求められるデータセンターの新たな役割を探求する目的で、顧客やITベンダーを交えた研究会「CTC Datacenter Exchange Community(以下、CDEC)」を5月に発足したと発表した。

 CTCでは、クラウドが普及し、ITリソースが安価に利用できるようになったことで、企業のデジタルトランスフォメーションが急速に進展していると説明。クラウドやサービスプロバイダーの選択肢が増え、データセンターを中心したオンプレミスの環境との併用に取り組む企業も多く、自社のノウハウだけで将来にわたり適切な環境を構築し、システムを連携しつつ運用するにはまだ困難や課題も多いとしている。

 CDECは、こうした顧客が抱える悩みや課題に対して毎回テーマを設定し、CTCが実際に導入した先進的な事例と直面した課題やトレンド情報をベースに、根本的な問題や課題の解決について討議する取り組みとなる。意見交換や議論を重視するため、十数社程度の参加を想定し、参加する企業同士が課題を共有することで、新たな気付きや新規の取り組みにつながる場ともなる。

 二度のプレイベント開催を経て、5月に第1回目を「マルチクラウド環境における認証とID管理」をテーマとして開催。第2回目は、デジタル時代のデータプラットフォームのあるべき機能、CTCのサービス管理システムの開発現場で行われた自動化ツール(RPA/AI)による生産性向上を取り上げ、8月6日に開催する。

 CTCでは、今後もCDECを通して、顧客や社会に一層貢献するマルチクラウドやデータセンターのサービスの形態を探求していくとしている。