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MDIS、データを暗号化したまま検索できる「検索可能暗号」をサービスに実装するためのライブラリーを開発

 三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(以下、MDIS)は29日、データを暗号化したまま検索できる技術「検索可能暗号」を、クラウドサービスに実装するためのソフトウェアライブラリー「MistyGuard<検索可能暗号>Cizoux Lib(以下、Cizoux Lib)」を開発したと発表した。

 Cizoux Libでは、暗号化したデータを、クラウドへの保管から検索まで一貫して暗号化したまま処理できる、検索可能暗号のライブラリー。Webアプリケーションに組み込むことができ、セキュリティ要件が厳しい金融分野の顧客管理システムや、企業間連携システム、地域医療連携システムなどに幅広く導入できる、

 自由書式で記載されたテキストに対し、文字列を指定した部分一致検索が可能で、検索するキーワードも暗号化することにより、第三者への検索内容の漏えいも防止する。暗号鍵はクライアント側(データ所有企業)で管理し、クラウド側(アウトソーシング先)には暗号化データのみ保有することで、クラウドからの情報漏えいを防止する。

 MDISでは、金融、医療分野を主な対象として、Cizoux Libの提案活動を行い、2022年3月を目標に提供を開始する。

「MistyGuard<検索可能暗号>Cizoux Lib」の概念