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丸紅ネットワークソリューションズ、ハイブリッドファイル共有サービス「Azure File Sync」の導入を支援

 丸紅ネットワークソリューションズ株式会社は26日、ハイブリッドファイル共有サービス「Azure File Sync」の導入サービスを提供開始したと発表した。

 Azure File Syncは、オンプレミスのファイルサーバーで管理されているファイルを、クラウドストレージサービス「Azure Files」に同期させ、クラウド環境とオンプレミス環境間でのファイル共有一元化を実現するサービス。既存ファイルサーバーの柔軟性、パフォーマンス、互換性を維持したままで組織のファイル共有を一元化できるため、オンプレミス環境の利便性を損なうことなく、容易にクラウドストレージサービスを利用可能になるという。

 例えば、ファイルの本体をAzure Files上にのみ配置し、ファイルサーバー側には「ポインター」を配置する構成を採用した場合は、ユーザーがポインターを開こうとした際に、ファイルサーバーがAzure Files上から元のファイルを自動的に復元し、クライアントPCへ提供する仕組みとなる。これにより、実際のファイルサーバー容量を超えたデータを共有フォルダ(Azure Files)へ保存できるようになるとのこと。

 また、1つのAzure Files上のファイルを複数のWindowsファイルサーバーと同期させ、複数の拠点で同一ファイルを操作するといったことも可能だ。

 加えて、ディザスタリカバリ(DR:災害対策)が高速化される点も特徴。従来のクラウドバックアップでは、障害や災害からの復旧の際、クラウド→オンプレミスへのコピーに相当な時間を要するが、Azure File Syncでは、ポインターをコピーすることにより、短時間で共有フォルダ環境を復元できる。なお、この場合、ユーザーがファイルにアクセスするたびに、都度、ファイル本体はクラウドからダウンロードされることになる。

 丸紅ネットワークソリューションズでは、こうした特徴を持つAzure File Syncの導入を支援することにより、利用企業の課題解決をサポートするとのことだ。