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ZscalerがCrowdStrikeとの提携を拡大、製品の統合とCrowdXDRアライアンスへの加入を発表

 米Zscalerは現地時間12日、米CrowdStrikeとの提携を拡大すると発表した。これにより、Zscalerの多層防御ソリューション「Zscaler ZIA」において、組織内のエンドポイントにセキュリティポスチャ評価を提供するCrowdStrikeの「Falcon ZTA(Zero Trust Assessment)」のデバイススコアを活用したアクセスポリシーの設定が可能になり、社内外のアプリケーションにゼロトラストプロテクションを拡張する。

 さらに、CrowdStrikeのグループ企業であるHumioのクラウドログ管理プラットフォームで、Zscalerのログを取り込むことができるようになる。これにより、EDRテレメトリと相関して、脅威を特定するための可視性を提供し、洗練された攻撃を軽減するための措置を迅速に講じられるようにする。

 また、Zscalerは今後 CrowdXDRアライアンスに加入し、詳細なデータ分析とAI による調査・修復機能により、ドメインを超えたエンドツーエンドの可視性とコントロールを強化していく。

 Zscalerでは、リモートワークが普及した結果、個人情報の窃盗や二重搾取のランサムウェアによる攻撃がしやすい環境になったため、従来のログイン方法やパスワードではアプリケーションのセキュリティが不十分になってきており、個人ユーザーの情報を保護するためには、デバイスポスチャなどより多くの要素が欠かせなくなってきていると説明。

 新たな統合により、ZIAの顧客は、CrowdStrikeのZTAスコアをアクセスコントロール機能として使用できるようになり、クロスプラットフォームによるワークフローやリモートアクセスが可能なアプリケーションに対して、徹底的な防御アプローチを実現できるとしている。