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富士通とトレンドマイクロ、コネクテッドカー向けのセキュリティサービス提供に向け協業

 富士通株式会社とトレンドマイクロ株式会社は13日、自動車関連メーカーに向けた、コネクテッドカーのセキュリティ対策強化を目指した協業に合意したと発表した。

 協業では、富士通が提供するコネクテッドカー向けセキュリティ対策ソリューション「V-SOC(Vehicle-Security Operation Center)サービス(以下、V-SOC)」と、トレンドマイクロのクラウド向けセキュリティソリューション「Trend Micro Cloud One」の連携による新たなセキュリティサービスを、2022年1月からグローバルに提供することを目指す。

V-SOCとTrend Micro Cloud Oneの連携イメージ

 V-SOCとTrend Micro Cloud Oneの連携により、アクセルやブレーキの動作不良など車両の異常に関する情報に加えて、車両と通信するサーバーに対する検知・防御ログなどのクラウドインフラのセキュリティログが把握可能となり、より多くの脅威情報を検知・収集できる。収集したデータをSIEM(Security Information and Event Management)で相関分析することで、インシデントが発生した際、速やかに攻撃の起点や影響範囲を確認の上、迅速な対応を行うための情報を一括で顧客に提供することを実現する。

 協業で開発する新しいセキュリティソリューションは、コネクテッドカーやEV、自動運転などの分野で事業展開する自動車メーカー、自動車サプライヤー、自動車のリースやレンタカー事業者向けに、日本をはじめとして欧米やAPAC(アジア太平洋)地域など、グローバルに提供予定。また、2022年以降は、クラウドインフラ領域に加えて、車両自体へのサイバー攻撃のセキュリティ対策強化にも取り組んでいく。

 富士通は今後、自動運転や物流などの領域で収集される、あらゆる車両や交通データなどを活用し、モビリティ起点のスマートシティの実現に向けた取り組みを進めていくと説明。また、トレンドマイクロは、コネクテッドカーやモビリティが実現する新しい社会に向けたセキュリティソリューションを提供していくとしている。