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エンカレッジ・テクノロジ、情報システム部門の在宅勤務を支援する「在宅システム運用管理ソリューション」

 エンカレッジ・テクノロジ株式会社は29日、特権ID管理ソリューション「ESS AdminONE」とe-Janネットワークス株式会社のリモートデスクトップサービス「Splashtop for CACHATTO」を組み合わせ、情報システム部門のリモート勤務を支援する「在宅システム運用管理ソリューション」を販売開始すると発表した。

 「在宅システム運用管理ソリューション」は、自宅などからのリモートアクセスをセキュアに行えるようにすることで、情報システム部門やシステム管理者の在宅勤務を支援するソリューション。

 ESS AdminONEにより、管理対象システムへの論理的なアクセス制御環境を構築することにより、リモートからのアクセスに対して適切な論理制御を行う“仮想セキュア運用ルーム”としての役割を提供する。また、同製品に同梱されているワークフローシステムを利用し、申請・承認ベースのアクセス許可を制御することで、運用ルームへの入退室に相当するアクセス管理を、IDレベルで論理的に実現するとした。

在宅システム運用管理ソリューション 利用イメージ

 さらに、特権利用時、特権IDのパスワードを開示することなく作業者に貸与が可能な「パスワードレスアクセス」の仕組みや、多要素認証を用いた作業者の認証強化により、パスワード漏えいリスクの低減となりすましの防止を図るとのこと。

 なお、ESS AdminONEを介しアクセスされた特権IDの操作内容は、動画・テキストで記録され、管理者が容易にその内容をチェック可能。どのような場所からアクセスしても必ず証跡を確保できるため、運用ルームに設置された監視カメラによる監視・記録の役割を、ソフトウェアの機能として実現している。

 一方のSplashtop for CACHATTOは、VPNやファイアウォールを導入することなく、在宅勤務環境から社内にある自席PCへ安全に接続できるソリューション。「在宅システム運用管理ソリューション」においては、ESS AdminONEが提供する“仮想セキュア運用ルーム”に対して、自宅などからインターネット越しに安全に接続する役割を担う。

 接続先の画面を転送する方式により、在宅勤務の端末ではデータを保持しないため、ファイルの保存・持ち出しを防げるほか、アクセス端末のスクリーンショットを防止する機能も備えており、接続中の情報漏えいリスクを低減するとしている。

 「在宅システム運用管理ソリューション」の価格は、管理対象のシステム(サーバー)数とリモート接続するユーザー数によって変動する。例として、管理対象システム10システムに対し、10ユーザーが在宅からリモート接続する場合の参考価格は、ライセンス費用と保守費用の合計で年額87万円から。