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AI inside、エッジコンピュータのハイエンドモデル「AI inside Cube Pro」

エッジコンピュータ上でノーコードAI開発サービス「Learning Center」を動作可能に

 AI inside株式会社は1日、エッジコンピュータ「AI inside Cubeシリーズ」に、ハイエンドモデル「AI inside Cube Pro」を追加すると発表した。サブスクリプション形式で提供を開始する。

 AI inside Cubeは、AIの学習や推論を行うために開発されたエッジコンピュータで、AI処理を行うための高性能なGPUと独自のソフトウェアを搭載している。今回発表されたAI inside Cube Proは、その最上位に位置付けられる新モデル。ハイスペックマシンでありながら、450×178×715mm(高さ×幅×奥行)とデスクサイドに設置可能なサイズを実現しているため、利用企業は自社内でAIの学習と推論を行えるとのこと。

 またAI insideは、“誰でも簡単に高精度なAIモデル開発ができる”をコンセプトにしたノーコードAI開発サービス「Learning Center」を提供してきた。今回は新たに、オンプレミス環境で利用されるAI inside Cube Pro上での提供を開始する。

 製造業や保険・金融業、自治体などでは、個人情報の保護や機密性の高いデータの取り扱いの観点から、外部へのデータ提供やクラウドへアップロードできないケースがあるが、AI inside Cube Proを社内に設置すれば、ユーザーはAIモデルの学習・推論を自社ネットワーク内で完結可能になるので、機密性の高いデータを用いたDXやAI活用を実現できるとしている。さらに、エッジコンピュータはインターネットを介さずに処理を行うため、レイテンシ(反応時間)が小さく、リアルタイムな処理を実現可能な点もメリットとした。

 こうして、学習と推論ができるAI inside Cube Proと、誰でも簡単にAIを作れるサービスLearning Centerを併用することにより、現場主導での“AI開発・運用の内製化”を実現。利用企業自身での効果検証・追加学習が可能となり、従来に比べて短期間・低コストでのAI導入・活用が期待できる点や、情報セキュリティの観点から社外に持ち出せない機密データを自社内で学習可能になる点などにより、これまで以上にAI活用の幅が広がるとアピールしている。