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キヤノンMJ、製造製品トラブル発生原因の究明時間を短縮する「作業工程トレーサビリティ DX for Milestone XProtect」

 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)は20日、現場の課題解決を支援する「映像DXシリーズ」の第一弾として、主に製造業における製品トラブル発生原因の究明時間を短縮することで省力化を実現する「作業工程トレーサビリティ DX for Milestone XProtect」を8月下旬から提供すると発表した。

 映像DXシリーズは、業種や業態、それぞれの現場における課題に対して、ネットワークカメラとビデオ管理ソフトウエアやクラウド録画サービス、映像解析ソフトウエアを最適に組み合わせてデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するソリューション群。

 作業工程トレーサビリティ DX for Milestone XProtectは、ネットワークカメラで録画した映像に、製造番号などの文字情報を追加することで、原因究明までの時間を短縮し、省力化を実現するソリューション。

画面イメージ

 製造業の生産ラインなどにおいて、製品組み立て後の検査時にキズなどの製品トラブルが発生した際には、作業工程をさかのぼり、その原因を特定する必要がある。これまでは、各工程における作業員への聞き取りや、組み立て過程を録画した全ての映像の確認など、不具合の特定に膨大な時間とコストがかかるという課題があった。

 作業工程トレーサビリティ DX for Milestone XProtectでは、ビデオ管理ソフトウエア「Milestone XProtect」を活用し、顧客のシステムが出力する製造番号など対象製品における固有の番号を含んだCSV形式ファイルを読み込み、その情報を付加したブックマークを録画された映像に自動的に追加する。

 生産ラインなどにおいて製品トラブルが発生した際に、該当製品の文字情報をMilestone XProtectで検索することで、膨大な映像データの中から該当製品の映像のみを抽出することが可能となり、原因究明までの対応時間を短縮する。

サービス構成例

 作業工程トレーサビリティ DX for Milestone XProtectの価格はオープン。サービスはMilestone XProtectのオプションとなり、利用には別途、Milestone XProtectの利用と、「キヤノンMJ XProtectプロダクト保守」への1年以上の加入が必要となる。

 ソリューションは、2014年にキヤノングループ入りしたMilestone Systemsのパートナーとして、キヤノンMJがこれまで蓄積してきたノウハウを元に開発。キヤノンMJは今後も、さまざまな業種や業態の課題に合わせた映像DXシリーズにより、現場のDXを支援していくとしている。