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CTC、AIデータ分析の事前準備を行うデータ準備サービスを提供

IT分野における障がい者の職域拡大も支援

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は19日、AIデータ分析の事前準備を行うデータ準備(Data Preparation:DP)サービスを、同日より提供開始すると発表した。

 このDPサービスは、CTCが専門的にDP作業を請け負い、AIでよく使用されるプログラミング言語のPython等を用いて、大量のデータを整形するもの。例えば、「お客様と顧客」「取締役と役員」などの用語の名寄せや、全角と半角を含めた表記ルールの適用、重複した用語の削除や異常値の除去といった作業を実施するという。

 AIを効果的に活用するためには、事前にデータを分析可能な状態に整えておくDPの作業が欠かせないとされており、利用企業は、サービスによって整形されたデータをもとに分析することで、AIを通じた、より精度の高い予測や判断が可能になるとのことだ。

 なお今回のサービスは、障がい者雇用を推進するCTCの特例子会社であるCTCひなり株式会社と共同で提供する。CTCひなりでは、障がいのある社員を支援する社員(サポートマネージャー)と、主に知的障がいがある社員がチームを組み、2020年初頭からPythonによるデータ整形に取り組んできたとのことで、CTCの、金融分野におけるAIやデータ分析のノウハウに基づく約1年間の試行期間を経て、定型的なデータの整形に関してはエンジニアと同等の技術水準に達しているとした。

 サービスでは、CTCが金融業を中心とした企業から受注したAIやデータ分析等の案件において、CTCひなりが、データの表記揺れや誤記等を整えるDP作業を実施。AIの推進でハードルとなるDPを専門的に請け負うことで、利用企業のAI活用に貢献するとともに、AIを含めたIT分野において、障がい者の新たな職域の開拓を図るとしている。