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サーバーワークス、合弁会社「G-gen」を設立し、Google Cloud事業に参入

 株式会社サーバーワークスと韓国のBespin Globalは17日、Google Cloudのクラウドインテグレーション事業を展開する合弁会社「G-gen(ジージェン)」を設立し、Google Cloudのプレミアパートナーとして、9月にGoogle Cloud事業に本格参入すると発表した。

 サーバーワークスは、Amazon Web Services(AWS)事業のクラウドインテグレーターとして、事業を拡大してきた。一方、企業はシステムの運用最適化のため、クラウドサービスを適材適所に活用するようになってきており、今後、顧客が求めるクラウトパートナーには、AWSに限定しないマルチクラウド対応が望まれていると説明。特にSaaS/PaaSレイヤーにおいては、Google Cloudサービスを活用するケースが増えているという。

 こうした顧客ニーズに対応するため、サーバーワークスはGoogle CloudプレミアパートナーであるBespin Globalとパートナーシップを締結し、合弁会社を設立することで、Google Cloud事業に参入する。

 今後は、サーバーワークスの強みである、企業のエンタープライズシステムをターゲットに事業を展開していくと説明。エンタープライズシステムにおいては、Lift and ShiftにおけるShiftのシステム構築およびそれに伴うデータ分析案件が増加してくることが想定されるとして、それらの需要に対してGoogle Kubernetes Engine(GKE)やBigQueryといった技術の活用を促進する。また、製造・流通・金融・医療・小売など多くのエンタープライズ企業において、Google Cloud やGoogle Workspaceの活用を提案する。

 さらに、ゲーム・メディア関連などのコンシューマーコンテンツの運営企業は、そのコンテンツの特性上、システム使用率が乱高下しやすく、コストにシビアになる必要がありるとして、そうしたニーズに対してGoogle Cloudリセールサービスを提供する。

 サービスラインアップのうち、「請求代行サービス」では、Google Cloudの請求代行サービスを5%OFFで提供する。「Google Cloudインテグレーション」では、顧客の最適なクラウド環境を実現するため、AWS・Google Cloudを俯瞰した全体設計や構築ガイドラインなどを提供する。

 「PaaS」では、GKEやAnthosを活用して、PaaSレイヤーの構築を支援する。「Zero Trust」では、BeyondCorp、Google Workspaceを活用して、顧客社内システム環境のゼロトラスト化を実現する。

 「Chrome OS」では、従業員やコンタクトセンターがスムーズに業務ができるよう、Chromebookを提供する。「BigQueryとLooker活用サービス」では、データ解析の分野におけるデータウェアハウスソリューションとして、BigQueryと、BI機能を兼ね備えたデータ分析プラットフォームLookerの活用サービスを提供する。