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KCMEのクラウド型現場管理支援サービス「SmartBee」、オフライン環境下でも一部機能を利用可能に

 KCCSモバイルエンジニアリング株式会社(以下、KCME)は2日、工事関係者向けの業務管理・効率化を支援するクラウドサービス「SmartBee」を、トンネル、地下等の圏外エリアでも利用できるように強化したと発表した。

 SmartBeeは、スマートデバイスを利用して現場の作業効率を高め、現場作業者と管理者とのコミュニケーション円滑化を支援する現場管理支援サービス。現場作業者はスマートデバイスからSmartBeeのクラウドサーバーにアクセスし、あらかじめ登録されている作業項目に従って作業を実施する。

 また作業後は、結果を入力したり現場写真をアップロードしたりすることにより、「現場の見える化」を図れる点も特徴で、管理者も、現場作業者からアップロードされた情報をリアルタイムに確認・承認できるため、現場の状況をリアルタイムに把握可能になるとした。

 このSmartBeeはすでに、工事や点検業務など、さまざまな業務において利用されているが、トンネル内や地下施設、地方の山中といった、電波が届かない環境下でも利用したいといったニーズがあったため、今回、SmartBeeの機能強化を行い、オフライン状況下でも一部機能を利用できるようにした。

 具体的には、ブラウザ内へデータを保存する手段の一つ「indexDB」を利用し、発行した作業入力フォームを事前に端末内へと保存する機能を搭載している。

 利用企業では従来、オフライン環境ではスマートフォンや紙にメモを残し、電波が届くようになった際にSmartBeeへの入力をあらためて行う、といったフローで作業していたが、作業漏れの発生やメモの書き損じ、転記ミスといった問題があったとのこと。しかし今回の機能強化により、ネットワークの状態にかかわらず、作業内容を入力し、保存しておけるようになったため、こうした課題を解決できると説明している。

 KCMEでは今後も、施工管理以外の活用も視野に機能向上を図る考えで、引き続きSmartBeeの導入、展開を進めるとのことだ。