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キヤノンITS、キヤノンMJの契約書入力作業にAI OCRソリューション「CaptureBrain」を導入

1カ月あたり約100時間の作業時間を削減

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は19日、キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)に、クラウド型AI OCRソリューション「CaptureBrain」を導入し、契約書入力作業の効率化を実現したと発表した。

 キヤノンMJでは近年、企業戦略と業務プロセスとの整合を取りながら、業務プロセスを把握・分析し、継続的に改善・最適化する活動を進めており、その一環としてプリンターの保守に関わる契約業務の改善に取り組んでいる。

 この業務は、顧客が購入後の保守サービスを申し込むために記入した手書きの契約書をチェックし、システムに転記入力して契約を管理し、適切な保守サービスを提供することを目的としている。従来は、業務をアウトソースすることで、作業品質と体制を維持していたが、その外部委託コストが負担になっていた。

 キヤノンITSではこうした課題を解決するため、キヤノンMJにクラウド型AI OCR「CaptureBrain」を導入し、スキャニング/文字認識(OCR)技術やRPAを活用した業務の自動化を実現した。

 このソリューションは、キヤノンITS独自の画像補正技術とAIによる高精度な帳票認識技術を活用し、画像補正、帳票種別の自動分類、活字・手書きの帳票のOCR処理までを一括で実行する。さらに、OCRの読み取り精度の向上のため、OCRの項目ごとに最適なエンジンが選択でき、OCR結果を自動補正する辞書機能も搭載している。

 今回、これらの特長を生かし、システム登録業務にはRPAを組み合わせることで、1カ月あたり90時間の削減を実現。また、業務の内製化も可能になったことから外部委託費は、年間あたり約1000万円の削減にも成功した。 このほか、現場からの操作画面や視認性における改善依頼を元に、キヤノンITSがシステム改修を実施。担当者がより使用しやすい操作画面に改善することで業務効率化につながり、作業時間にして1カ月あたり101時間の削減を実現したという。

 キヤノンMJでは今後、他の手書き書類で行っている契約管理業務に対しても今回の仕組みを横展開し、効率化や作業品質の向上を目指すとしている。