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オンライン会議3サービスの通信用に帯域を拡張――、NTT Comがインターネット接続サービスの新オプションを提供

安定したオンライン会議環境の提供を支援

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は14日、法人向けインターネット接続サービス「OCN光 IPoEサービス ワイドプラン」(以下、ワイドプラン)のオプションとして、オンライン会議など、映像コミュニケーションの通信品質を向上する「法人向けOCN光 IPoEサービス ワイドプラン アプリコントロール」(以下、アプリコントロール)を提供開始すると発表した。

 「ワイドプラン」は、従来のPPPoEサービスやIPoEサービス標準プランと比べて大容量化した通信設備で提供するインターネット接続サービス。今回発表された「アプリコントロール」は、オンライン会議を安定した通信環境で利用できるようにする同サービスのオプションで、オンライン会議サービス(Microsoft Teams、Cisco Webex、Zoom)の通信用として帯域を追加し、利用できる帯域幅を既存のワイドプランに比べて約4倍に拡張するとともに、その他の通信と区別して処理を行う。

 これにより、音声や映像の途切れなどのトラブルを低減し、安定したオンライン会議環境を提供できる点がメリット。また、オンライン会議サービスによるインターネット接続回線の負荷を抑え、SaaS等を利用するほかの業務への影響を低減できるとした。

 利用にあたっては大規模な回線増設工事の実施などは不要で、オンライン会議サービスによるトラフィックの増加に対して容易に対処可能。回線コストを抑えつつ通信環境を改善したい場合や、ビルや設備上の要因で新たな接続回線の引き込みができない場合の代替手段として効果的とした。さらに、このオプションを利用する場合に企業側の機器の設定変更なども不要とのこと。

 価格は月額6380円(税込)。別途、「ワイドプラン」の利用料金が必要となる。

 なおNTT Comでは、2021年10月に、法人向けモバイルサービス「OCN モバイル ONE for Business」においても、映像コミュニケーションの通信品質向上を実現するサービスを提供する予定。