ニュース

NTT Com、IPoE方式による企業向けインターネット接続サービス「OCN光 IPoEサービス」を提供開始

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は27日、フレッツ網を利用し、IPoE(IP over Ethernet)接続方式に対応した、企業向けインターネット接続サービス「OCN光 IPoEサービス」の提供を開始した。

 OCN光 IPoEサービスでは、IPoE方式によるIPv6通信、およびIPoE方式を活用したIPv4 over IPv6技術によるIPv4通信を合わせて提供。IPoE方式は、従来のPPPoE方式より大容量化した設備を利用するため、混雑しにくいネットワーク構成となっており、混雑の原因となりやすい個人向けサービスのトラフィックを論理的に分離することで、ビジネスで必要となる、高速で安定したインターネット利用環境を提供するとしている。

 サービスには、従来サービス比2倍の帯域設計となる「標準プラン」と、従来サービス比6倍の「ワイドプラン」があり、「ワイドプラン」ではWindows Updateによる通信を業務用の通信から分離できるため、Windows Updateが実行されている間でも、他の通信が安定して利用できるようになる。

 サービスの利用にあたっては、回線に接続するだけで必要な設定が自動的に行われるIPoE対応ルーターをレンタルで提供する。また、故障が発生した際には、OCNのネットワーク/フレッツ 光ネクスト/IPoE対応ルーターのいずれに原因がある場合でも、24時間365日、ワンストップで受け付けし、故障区間を特定。オプションサービスのオンサイト保守(24時間365日対応)を契約している場合には、4時間以内にIPoE対応ルーターの設置場所へ駆けつけ、交換対応を行うことも可能となる。

 利用用途に合わせて、固定/動的いずれかのグローバルIPv4アドレスが選択可能。固定IPアドレスを利用すると、送信元IPアドレスによるセキュリティ認証や、防犯カメラなどの遠隔管理を行うことができる。

 また、NTT Comのクラウド型セキュリティ機能をパッケージ化した「OCN光 IPoE vUTMセット」の提供も行う。推奨のセキュリティポリシーがあらかじめ設定されているため、複雑な設定は不要で、顧客の用途に応じてセキュリティポリシーをオンラインで設定できる機能や、不正の検知ログ/ブロックログといったセキュリティ対策の見える化機能をポータルサイト上で提供する。

 OCN光 IPoEサービスの月額利用料金(税別)は、フレッツ別契約型(OCN光「フレッツ」 IPoE)の場合、動的IPの標準プランが4500円、ワイドプランが7500円、固定IPの標準プランが11500円、ワイドプランが1万4500円。光回線一括提供型(OCN 光 IPoE)の場合、動的IPの標準プランが9400円、ワイドプランが1万2400円、固定IP(2年自動更新型割引適用後)の標準プランが1万5400円、ワイドプランが1万8400円。

 料金はいずれも、光回線が「フレッツ 光ネクスト ファミリー」で、IPoE対応ルーターレンタルの保守タイプとしてセンドバック保守(郵送による修理・交換対応)を選択した場合。また、固定IPについては、利用するアドレスが1つの場合。

 OCN光 IPoE vUTMセットの月額利用料金(税別)は、フレッツ別契約型標準プランが1万5000円、光回線一括提供型標準プランのファミリーが1万9900円、マンションが1万7650円。標準プラン、動的IPのみでの提供で、オンサイト保守(24時間365日対応)を標準で提供する。