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量子科学技術研究開発機構がAdobe Signを導入、国内外の研究機関との契約業務を電子化

 アドビ株式会社は5日、国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構(以下、量研)が、Adobe Document Cloudの機能の一部である電子サインサービス「Adobe Sign」を導入したと発表した。

 量研では、国内外の研究関連機関との共同研究契約書や秘密保持契約書のやり取りを紙ベースで行っており、このやり取りに多大な労力と時間を要していた。また、それに伴い、多額の郵送費や、紙文書を長期にわたって保管する環境を整備するためのコストがかかっていたほか、紙ベースでのやり取りであるために、当該業務を実施する上で担当者の出社が余儀なくされていたという。

 これらの課題を解決するため、量研は2021年4月に、国立研究開発法人として初めてAdobe Signを導入。研究契約などを取り扱うイノベーションセンターにおける契約事務や、各研究部門における国内外の研究機関とのやり取りを中心に利用していくとともに、今後は人事業務や商業取引にも活用していく予定としている。

 電子サインサービスの選定においては、Adobe Signは英語、ドイツ語、中国語、日本語、韓国語、フランス語、スペイン語、イタリア語、オランダ語をはじめとする計34言語に対応しており、送信者と署名者がそれぞれ言語を指定して署名を依頼することが可能な点や、電子文書交換の国際規格ISO32000に準拠しており、長期にわたって保存可能なPDFを作成できること、グローバルでアドビの認知が高く海外の研究機関ともやり取りがしやすい点などが評価されたという。