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AdobeとMicrosoftが戦略的提携を拡大、Adobe SignとOffice 365、Microsoft Teamsなどの連携機能を提供

 米Adobe Systems(以下、Adobe)と米Microsoftは7日、両社の戦略的パートナーシップに伴う連携機能の第一弾として、Adobeの電子サインソリューション「Adobe Sign」とOffice 365の連携などを提供すると発表した。

 連携機能では、Office 365を含むMicrosoftの製品ポートフォリオを対象として、Adobe Signが優先的な電子サインソリューションとなる。Office 365とAdobe Signの連携により、デバイスの種類を問わず、日常的な体験としてドキュメントへの電子サインが可能になるとしている。

 Office 365の新しいチャットベースのアプリケーション「Microsoft Teams」についても、Adobe Signとの連携機能を提供。電子契約の作成、承認、署名のプロセス処理を、チーム間でより迅速に実行でき、Microsoft TeamsでAdobe Signを使用する際にはタブからドキュメントへの署名を依頼できるほか、チームメンバーはボットを通じてドキュメントを管理し、追跡できる。

 また、Adobe Creative Cloud、Adobe Document Cloud、Adobe Experience Cloudについては、Microsoft Teamsが優先的なソリューションとなる。これにより、Adobeのクリエイティブユーザーは、クリエイティブ作業のフィードバック、反復作業、意思決定をより迅速に行えるとしている。

 ウェブサービス連携ツール「Microsoft Flow」についても、Adobe Signとの連携機能を提供。Microsoft FlowのあらゆるプロセスにAdobe Signを連携することで、ユーザーは包括的なデジタルワークフローを構築でき、今後数カ月以内には、SharePoint、Dynamics、OneDriveなど、Microsoftが提供するその他のアプリケーションについても、Microsoft Flowの連携機能を活用できるとしている。

 これらの連携機能に加えて、Adobeでは今後、Microsoft AzureをAdobe Signの優先的なクラウドプラットフォームとすると説明。AdobeとMicrosoftの連携により、今後は個人やチームが様々なデバイスを横断し、コラボレーションやコミュニケーション、意思決定の促進を効率的に行える環境を構築していくとしている。

 Adobe Signと、Office 365、Microsoft Teams、Microsoft Flowとの連携機能は、今後数週間以内に提供を開始する予定。Adobe Creative CloudとMicrosoft Teamsとの連携機能についても、今後数週間以内の提供開始を予定しており、その後はさらに、Adobe Experience Cloudとの連携機能も提供する予定としている。