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「Xbox Cloud Gaming」が正式版に Apple端末にも対応

 Microsoftのクラウドゲーム「Xbox Cloud Gaming」が対象プラットフォーム全てで正式サービスを開始した。世界22カ国で始まり、順次拡大。日本でも年内にサービス開始する予定だ。これによってXboxゲーム機を持っていないユーザーでもブラウザー経由でプレーを楽しめるようになる。Xboxの新展開は――。

ブラウザー版でiPhoneにも対応

 Xbox Cloud Gamingは、Microsoftが2018年秋、「Project xCloud」として発表したものだ。ゲームタイトルのHTML5版で、インターネット経由で端末に画面をストリーミングする。実際の処理にはAzureのデータセンターを用いるクラウドサービスだ。

 2020年4月にWindows 10とApple iOS向けのベータテストが22カ国でスタートし、今回、これが正式サービスとなった。ゲームサブスクリプションの最上位サービス「Xbox Game Pass Ultimate」(料金は月額15ドル)のユーザー向けに追加料金なしで提供される。

 Android版は、やはり同じ22カ国で既に正式版としてリリース済みだ。AppleはiPhoneやiPadでのゲームストリーミングは、個々のゲームごとにアプリ審査するよう規定しており、サービスを統合したアプリの配布ができない。

 そこでMicrosoftはブラウザー経由でのストリーミング配信を選択。制約を回避した形になっている。Windows 10の場合はブラウザーと専用アプリの両方を用意する。

 合わせて、Xbox Cloud Gamingのゲーム体験を強化するため、世界のデータセンターでカスタムのXbox Series Xベースのハードウェアにアップグレードした。これによって、画面の読み込み時間、フレームレートなどを改善するという。

 Microsoftはプレスリリースで、こう述べている。「ユーザーが最もよく使うデバイスにXbox体験を直接届ける。アクティブなWindows 10搭載PC、iOSデバイス、Androidスマートフォンの数は数十億台に達する。これらのユーザーは、どこにいても、いつでも、深く没入的なゲームを楽しめる」