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エクストリーム-D、初のハードウェア製品「AXXE-L One」を発表

HPC共有基盤「AXXE-L by XTREME-D」を利用可能

 エクストリーム-D株式会社は24日、同社初のハードウェア製品となる「AXXE-L One」を発表した。

 エクストリーム-Dは、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)およびクラウドサービスのプロフェッショナルサービスとコンサルティング、それに伴うアプリケーション開発を軸に事業を展開しており、2016年11月にはパブリッククラウド向けスーパーコンピューター構築運用自動化サービス「XTREME-DNA」を発表。また、スーパーコンピューターを利用して計算を実行するためのプラットフォーム「AXXE-L by XTREME-D(以下 AXXE-L)」を開発している。

 初のハードウェア製品となるAXXE-L Oneには、AXXE-Lが組み込まれており、サイジングやシステム構築などサービス導入時の複雑な作業を必要とせずに、AXXE-Lが利用できるようになる。

 エクストリーム-Dでは、顧客の利用・実行環境や好みに合わせた最適なインフラストラクチャーを提供することを目指すというエクストリーム-Dの考えを一歩前進させ、システムソフトウェアからインフラストラクチャーまで、トータルにサポートすることを念頭に、AXXE-L Oneを開発した。

 AXXE-L Oneの基盤となる計算ノードサーバー「AXXE-L One for Compute」は、デル・テクノロジーズ株式会社が提供するハードウェアを基に開発されており、AMDのEPYC 7003シリーズプロセッサーと、NVIDIAのGPU(A100、V100、T4)を採用し、最大128コア+1TBメインメモリーを搭載できる。

AXXE-L One for Compute

 AXXE-L Oneは、エクストリーム-Dの販売パートナー経由で購入が可能。顧客のデータセンターへの設置のほか、エクストリーム-Dのベアメタル高速計算環境を構築しているデータセンターで預かり、エクストリーム-Dが管理・運用を代行する形での利用にも対応する。

 また、AXXE-L Oneは、計算ノードサーバーのAXXE-L One for Computeだけではなく、ログイン、ゲートウェイ、ストレージなどの各種ノードと組み合わせたオールインワンソリューションとしての提供も予定。エクストリーム-Dで管理・運用するベアメタル高速計算環境で、8月に利用可能となるスーパーコンピューターで採用するほか、すでにAXXE-Lを利用する顧客のデータセンターにおいても、オールインワンソリューションでの運用を予定するとしている。

 エクストリーム-Dでは、AXXE-L Oneは顧客が本当に必要とするインフラストラクチャーを提供するという大前提に基づき、今後、各ハードウェアベンダーとも同様の連携を進めていくとしている。