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レノボとエクストリーム-DがHPC分野で提携、製品開発やマーケティングを共同で推進

 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ合同会社(以下、レノボ)は11日、エクストリーム-D株式会社と、HPCソリューションの拡販において提携すると発表した。

 この提携においてレノボは、エクストリーム-Dが開発・運用を行うベアメタルベースのHPCクラウドサービス「XTREME-Stargate」の「Shared Plan」に対して、最新ハードウェアを提供し、システムの構築と安定的な稼働の実現に向け協業するという。さらに、XTREME-Stargateの「Dedicated Plan」、および「Private Plan」に対してもハードウェアを安定的に供給し、短期間での稼働を保証するとしている。

 具体的には、ラック型サーバー「ThinkSystem SR630」、高密度水冷サーバー「ThinkSystem SD650」、エッジサーバー「ThinkSystem SE350」などが提供されるとのことだ。

 またエクストリーム-Dでは、レノボのサーバー管理ソフトウェア「Lenovo XClarity」と自社のシステムソフトウェアの連携開発を完了しており、システム構築の短期間化を実現しているとのこと。一方でレノボは、イノベーションの創出を目的に、両社の技術を融合し、HPC用途向け新型サーバーの共同開発を検討しているとした。

 このほかレノボは、HPC専任の事業本部を立ち上げ、オンプレミスでHPCを使用しているユーザーに対して、XTREME-StargateのPrivate Planを販売。自社が販売するHPC用途向けサーバーに、エクストリーム-Dが開発したシステムソフトウェアを標準搭載し、ユーザー企業のシステム管理・監視に関する工数削減を支援する。あわせて、レノボサーバーを購入したユーザーに対して、XTREME-StargateのShared Planを一定期間利用できる特典を無償提供するとのこと。

 両社ではこれらの取り組みにより、クラウド、オンプレミス双方のHPC案件において共同での製品開発、営業、マーケティング活動を推進し、両社合計で、初年度10億円、2年後には30億円の売り上げを目標に活動を進めるとしている。