エクストリーム-D、AI時代に対応した次世代型スパコンクラウドプラットフォーム「XTREME-Stargate」を正式リリース

　エクストリーム−D株式会社は10月30日、次世代型スパコンクラウドプラットフォーム「XTREME-Stargate」を11月に正式リリースし、2018年末よりサービス開始すると発表した。

　XTREME-Stargateでは、AI関連のデータ分析の需要に応えるべく、エクストリーム-Dが従来製品の「XTREME-DNA」で培ったクラウドスパコン構築運用自動化技術に加え、AIデータ分析にも従来のスパコン利用にも耐えうる高性能演算に特化した次世代クラウドインフラデザインを新たに開発。独自のベアメタルクラウドサービスとして4つのサービスを展開する。

　「XTREME-Stargate IaaS」（2018年末開始予定）は、AIデータ分析にも従来のスパコン利用にも耐えうる高性能演算に特化した次世代クラウドインフラデザインをベースに、独自に開発したベアメタルクラウド。Intel製CPU、高速SSD、スパコン用インターコネクトを活用し実装し、さまざまな分析や演算で高スループットを実現する。

　「XTREME-Stargate Dashboard」（2018年末開始予定）は、XTREME-Stargate IaaSを活用するための統合ウェブサービス（ダッシュボード）。AI向けから各種シミュレーションに必要なアプリの導入設定までを自動化した「XD HPC テンプレート」により、必要なリソースなど基本的な要素を設定するだけで、短時間で自動で仮想スパコンを構築できる。この他、料金のリアルタイム表示、データ管理、予算管理、ユーザー管理など、1つのウェブインターフェイスでシームレスに管理が可能。既存クラウド、パブリッククラウドとのハイブリッド利用にも対応する。

　「XTREME-Stargate Data Store & Management」（2019年3月開始予定）は、Intel製高速SSDソリューションを活用し、実行時の高いデータ入出力性能の確保とユーザーごとにセキュアなデータ領域を確保することを可能にする。また、顧客サイトからデータを安全かつ確実に転送し、長期間保管に対応する。

　「XTREME-Stargate HPC Gateway」（2019年4月以降開始予定）は、顧客サイトとXTREME-Stargateのデータセンターリソース間でデータを安全に入出力することを可能にするハードウェアアプライアンス。XTREME-Stargate Dashboardの機能強化版を内蔵し、顧客独自の機能追加や既存のプライベートクラウドとのシームレスな接続にも対応する。

　XTREME-Stargate IaaSの日本リージョンは、さくらインターネット株式会社の協力を得てサービスを開始する。エクストリーム−Dでは、XTREME-Stargate IaaSはすでに早期評価ユーザー向けに稼働しており、より高性能なHPC環境を求める国内の顧客をはじめ、多くのニーズに対応していくとしている。