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エクストリームデザイン、クラウドスパコンサービスのラインアップを拡充

プライベートクラウド向けやベアメタル環境とのハイブリッド型など

 エクストリームデザイン株式会社は4日、クラウド環境にスーパーコンピュータ(スパコン)環境を構築するサービス「XTREME DNA」の製品ラインアップを拡充すると発表した。

 XTREME DNAは、Microsoft Azureをはじめとする従量課金のパブリッククラウド上に仮想スパコンをデプロイし、必要な時に必要なだけ利用可能にするサービス。おすすめ構成のHPCテンプレートを用意しており、わずか10分でスパコン環境を利用できるという。

 同社では今回、このXTREME DNAを「XTREME DNA HPC Cloud」に改称するとともに、新たに2つのサービスを提供する。

 1つ目は、AI・深層学習(ディープラーニング)用にGPUベアメタルインスタンスを提供している、米OneStopSystemsのSkyScaleに対応したサービス「XTREME DNA Ultimate HPC with Skyscale」。SkyScaleのベアメタルインスタンスとMicrosoft Azure GPUインスタンスでハイブリッド環境を構成し、必要に応じてそれぞれの環境を利用できるようにする。

 ベアメタルインスタンスは最新モデル(Pascal)のNVLink版とPCIe版をラインアップしており、PCIe版は1インスタンスに最大16GPUを搭載できるとのこと。サービスでは、XTREME DNA HPC Cloudの月額利用料と、要望に応じた構成のGPUベアメタルインスタンスの月額利用料を、セットにして提供するという。

 2つ目の「XTREME DNA HPC Private Cloud」は、パブリッククラウド向けのXTREME DNA HPC Cloudを、自社のHPCサーバーでも利用できるようにするもの。仮想リソースプールはOpenStackに対応するほか、OpenStackベースで構築されたSARDINAのFishOS、AzureStackへの対応も予定している。またオプションで、Microsoft Azureとのハイブリッド環境にも対応するとした。なお、XTREME DNA HPC Private Cloudの販売開始は10月を予定している。