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NECソリューションイノベータ、大学IRでのデータ分析を支援するクラウドサービス

AIが傾向分析と予測分析を実施、視覚的にわかりやすい形で提供

 NECソリューションイノベータ株式会社は10日、大学IR(Institutional Research)の事務作業において効率的なデータ分析を支援する「NEC 大学IR データ分析クラウドサービス」を提供開始すると発表した。

 「NEC 大学IR データ分析クラウドサービス」は、大学をはじめとした高等教育機関が保有する入試成績や履修状況などの教学データを、AIを用いてクラウド上で分析するサービス。AIが傾向分析と予測分析を行い、「修学状況」「進路」「国家試験合否」「学習意欲」といった結果を図表・数値情報などの視覚的にわかりやすい形で提供する。

 このうち傾向分析では、学内に蓄積されたさまざまなデータから、国家試験の合否など、分析したい項目に対して影響を与える要素をAIが発見し、合否を分ける傾向などの特定を支援するという。

傾向分析のイメージ

 また予測分析では、過去のデータをもとに国家試験の合否モデルをAIが作成し、現在のデータから予測される将来の結果を提示するとのこと。

予測分析のイメージ

 こうした機能により、これまでは専門家に依頼し、多くの人手や時間をかけていた分析作業の効率化が可能になり、分析結果を進路指導やカリキュラムの改訂、試験前の学生へのフォローに役立てられるとアピールしている。

 加えて「NEC 大学IR データ分析クラウドサービス」では、学内の無線LANサービス利用について同意を得た学生の端末から、大学構内の施設利用状況を収集し、個人を特定できない形に加工した上で分析する機能を搭載。特定の時間内に学生が密集していた場所を、ヒートマップを用いて地図に描画できるので、混雑しやすい場所や時間の特定・予測が可能になり、学内制度・施設の改善に役立てられるとした。

傾向分析のイメージ

 価格は学生数に応じて変わるが、年間360万円(税別)から。NECソリューションイノベータでは、今後3年間で80校への導入を目指している。