セールスフォース、医療・保険・製薬業界向けソリューション「Salesforce Health Cloud」を日本市場で本格提供

　株式会社セールスフォース・ドットコム（以下、セールスフォース）は1日、ヘルスケア領域における顧客体験の変革を支援するソリューション「Salesforce Health Cloud（以下、Health Cloud）」について、日本市場での本格提供を開始した。

　Health Cloudは、患者を中心に据えた、医療機関、保険会社、製薬企業、医療機器メーカーのための統合されたプラットフォーム。ユーザー企業が、患者と新しい方法でつながり、さまざまな角度から患者の情報を理解して、有益なサービス・情報を提供できるようになる。

　Health Cloudの導入により、医療機関は、患者一人ひとりに合わせた快適な対応を実現しながら、医療効果の向上を図ることができる。さまざまなデバイスで患者に対応し、医療従事者、介護従事者、患者家族など、患者を中心とした関係者全体でコラボレーションが可できる。また、EHR（電子カルテ）、治療計画、患者の好みなどのリアルワールドデータを統合することで、一人ひとりに合わせた治療体験を提供し、医療効果を高めることができる。

　保険会社には、新規顧客獲得やオンボーディングからエンゲージメントや定着まで、シームレスな体験を提供する。一人ひとりに合わせた治療、健康増進プログラムを提供し、保険加入者からの各種申請の簡素化ができ、保険会社は承認のさまざまなコストを削減できる。ステークホルダーとのコラボレーションの促進を通じて、保険加入者に優れた医療、サービスを提供でき、長期的な信頼関係を築くことができる。

　製薬企業は、患者の登録や治療別のサービス構築などのプロセスを効率化することで、煩雑な業務を減らし、事業全体でイノベーションを促進し、あらゆる患者サポートプログラムから最大の効果を得られる。医療従事者と連携して患者情報を活用しながら、効果的な服薬のためのサービス提供ができる。

　医療機器メーカーは、業界横断のさまざまな情報を営業部門に提供し、ビジネスの成長を実現できる。営業プロセスの管理、医療機関との関係構築だけでなく、患者とのエンゲージメントまで、一人ひとりに合わせたより効率的でコンプライアンスに沿った体験を実現できる。医療従事者と医療機器の情報をデジタルに管理し活用することで、医療機器の提供を最適化できる。

　Health Cloudの価格は、1ユーザーあたり月額3万6000円（税込）から。利用には年間での基本契約が必要。