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NTTドコモ、AIを用いた電話応対自動化ソリューションの自治体向けパッケージを提供

新型コロナウイルスワクチンなどの予約受付に対応

 株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は1日、AIを活用して電話応対業務を自動化するソリューション「AI電話サービス」において、自治体向けパッケージを提供すると発表した。新型コロナウイルスワクチンなどの「予約受付」と、「健康観察・高齢者のみまもり」に対応した2種類の会話シナリオを用意している。

 「AI電話サービス」は、これまで人が行ってきた電話応対業務をAIが代行し、自動化するソリューション。ドコモのAI対話技術と、Amazon Web Services(AWS)のクラウドコールセンター「Amazon Connect」を組み合わせて開発した、「AIによる電話応対技術」を利用している。

 また、利用者ごとに電話応対用の会話シナリオを作成する必要がないため、導入期間の短縮や導入コストが軽減可能。さらに、CRM(Salesforce)、RPA(WinActor)との連携にも対応し、あわせて導入すると、さらなる業務の効率化を実現できるとしている。

 今回提供する自治体向けパッケージでは、自治体で広く利用できるシナリオを用意した。例えば、ワクチン予約の受付に活用すると、「AI電話サービス」が住民と会話しながら希望日・空き状況を確認し、予約受付を自動で完了することができる。

 さらにCRMと連携することで、予約情報の管理や受付状況の可視化に対応するほか、RPAと連携し、健康観察やみまもりが必要な高齢者に対して、毎日体調を確認するために自動で電話をかけ、体調の変化を日々確認して経過を観察するといった使い方が可能になるとのことだ。

 「AI電話サービス」の価格(税別)は、初期費用が100万円、席数(最大同時接続数)に応じた月額料金が10万円から。別途、契約手続きが発生するほか、必要に応じてSalesforce、RPAのライセンス費、カスタマイズ費などがかかる。