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日立、基幹システムのクラウド移行を支援する「仮想マシン移行ソリューション」を提供
2021年5月31日 13:05
株式会社日立製作所(以下、日立)は31日、基幹システムのクラウド移行を支援するプロフェッショナルサービスの拡充として、スイスのVeeam Software(以下、Veeam)と協業し、基幹システムのクラウドリフト&シフトを加速する「仮想マシン移行ソリューション」の提供を開始した。価格は個別見積もり。
仮想マシン移行ソリューションは、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureなどさまざまなクラウドで移行実績のあるVeeamのソリューションと、基幹システムを支えるプラットフォームの構築実績が豊富な日立のノウハウを組み合わせ、日立が顧客に代わってクラウドへの移行方法の検討と、移行作業の迅速化を支援する。
クラウド移行実績が多い金融分野をはじめ、クラウドファースト戦略が提唱される公共分野、IoTによりクラウド移行が進む社会・産業分野など、幅広い業界の基幹システムで培ってきた豊富なノウハウをもとに、顧客のニーズに合わせた移行方法を提案する。具体的には、周辺システム連携を考慮した移行環境設計、移行時の停止可能時間やリソース状況などの固有要件に基づく移行計画など、顧客の持つシステム特性に合わせて包括的な提案を行う。これにより、顧客は基幹システムの移行方法検討に要する期間を大幅に低減できる。
日立が培ってきた基幹システムを支えるプラットフォームの構築ノウハウと、Veeamのソリューションを活用することで、移行作業を迅速化する。構築・移行作業からクラウド連携の動作確認まで、日立のエンジニアによる手順書・設計書の作成や作業の代行などの支援を利用することで、移行にかかる工数を低減する。さらに、Veeamのソリューションを用いることで、移行作業における仮想マシンデータの変換やファイル転送といった作業を自動化できる。これにより、例えば10台規模の仮想マシンで構成されるWebシステムやDBシステムの移行にかかる工数を約40%低減するなど、移行した業務の迅速な立ち上げに貢献するとしている。
また、クラウド移行後も、基幹システムの実績が豊富な保守・サポート商品「日立サポート360」により、問い合わせや問題解決をワンストップで支援する。
日立は今後も、仮想マシン移行ソリューションと、オンプレミスの仮想環境で広く使われている「日立ハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)ソリューション」を組み合わせ、効率的なハイブリッドクラウドの運用管理を実現するなど、基幹システムのクラウドジャーニーを支援するプロフェッショナルサービスを拡充し、顧客のDX推進に貢献するとしている。