日立、基幹システムのクラウド移行を支援するサービスを販売開始

　株式会社日立製作所（以下、日立）は19日、基幹システムのパブリッククラウドへの移行を支援するサービスとして、最適なクラウド移行方式を提案する「クラウド移行アセスメントサービス」と、基幹システムを再構築して移行・運用を効率化する「プラットフォーム向けモダナイゼーション支援サービス」「コンテナ環境構築・運用サービス」の販売を開始した。

　クラウド移行アセスメントサービスは、日立が蓄積してきたクラウド移行のノウハウに基づいて、移行性、運用性、信頼性、セキュリティ、保守性などの観点でスコアリングし、既存システムの規模・構成に適したクラウド移行を提案する。これにより、顧客はクラウド移行の目的に沿った移行方式の選定が可能になる。

　プラットフォーム向けモダナイゼーション支援サービスは、業界標準のコンテナ管理ツールであるKubernetes活用のノウハウを集約した標準テンプレートにより、業務アプリケーションのコンテナ化に向けた設計および、実装、テストまでを短期間で実現する。基幹システムを構成する業務アプリケーションをコンテナ化することで、システムリソースの負荷分散や、負荷に応じてリソースを自動的に増減させるオートスケーリング、障害発生時にシステムを自動復旧させる機能などが活用でき、クラウド移行後の運用を容易化できる。

　また、業務アプリケーションの軽量化やスピーディーで柔軟な開発を可能にするマイクロサービス化を支援する「マイクロサービステクニカルソリューション」と組み合わせることで、より効率的な基幹システムの再構築を可能にする。

　コンテナ環境構築・運用サービスは、既存システムの環境に合わせ、Red Hat OpenShiftもしくは顧客の環境に応じたコンテナ、Kubernetes対応のソフトウェアを活用し、コンテナ化した業務アプリケーションをクラウド環境へ実装するためのコンテナ管理基盤を構築する。また、日立独自の監視システムやバックアップシステムを合わせて構築することで、クラウド上でも信頼性を担保した基幹システムの安定稼働を可能にする。

　サービスの価格はいずれも個別見積もり。